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    16年ぶりのプレミアリーグ復帰&28年ぶりの「優勝杯」(リーズユナイテッド)

    イングランドの2019-20季は残り僅かとなった。Liverpoolのプレミアリーグ優勝とマンチェスターシティの2位が確定し、FAカップはチェルシーとアーセナルが決勝進出を決めた。上位の方では、トップ4の残り2枠の争いはチェルシー、レスター、マンチェスターユナイテッドの3チームに限定された。

    順位表の逆端では、既に降格決定のノリッジに合流する2枠を避けるべく、ボーンマス(残り1試合)、アストンビラ(残り2試合)、ワトフォード(残り2試合)がしのぎを削ることになった。

    そして2部から来季プレミアリーグに昇格するチームの第一号としてとして、7月17日にリーズユナイテッドが名乗りを上げた。2003-04季に降格し、財政破綻の末に3部に落ちた暗黒の時期(2007-2010)を乗り越えて、16年ぶりにプレミアリーグに復帰することになった。

    イングランド北部の大都市リーズ市にあり、トップ・ディビジョン優勝回数は通算3回(最後は1992年)というビッグクラブであるリーズユナイテッドは、熱心なファンがスタンドを埋め尽くすことでも定評があった。それだけに、今回の昇格決定、および翌日には2部の優勝が決定したリーズユナイテッドは、イングランド・フットボール界で大きな話題を呼んだ。

    言うまでもなく地元リーズ市では、2018年に監督に就任し、長年の悲願だったプレミアリーグ復帰を達成したマルセロ・ビエルサの人気は多大だった。16年ぶりのプレミアリーグ復帰を祝って、市の中心地にあるショッピングセンター「トリニティ・リーズ」に続く道の名前が「マルセロ・ビエルサ・ウェイ」と改名されることになった。そして、そのトリニティ・リーズは7月末まで「トリニティ・リーズユナイテッド」と標識を掲げることになったという。

    地元紙リーズ・ライブは、何ページにもわたってビエルサとそのヒーローたちの特集記事を掲げ、有名人リーズ・ファンの喜びのメッセージを並べた。

    そして、勢いに乗って「宿敵マンチェスターユナイテッド」へのメッセージを送った。いわく、リーズ優勝決定後の最初の試合はダービー・カウンティ戦(試合結果は3-1でリーズの勝利)で、「マンチェスターユナイテッドのレジェンドであるウェイン・ルーニーがリーズ一行にガード・オブ・オナーをした」記事を誇らしげに掲げ、ビエルサとはアスレティック・ビルバオ時代に共に働いた経歴を持つアンデル・エレーラがポストしたお祝いメッセージを、「マンチェスターユナイテッド・ファンの神経を逆なでする行為?」と、ジョークの絵文字付きで引用した。

    リーズユナイテッドのマンチェスターユナイテッドに対するライバル意識が、15世紀のばら戦争に起因していることは有名な話だ。白ばらのヨーク家(※現在のリーズ)が、赤ばらのランカスター家(※現在のマンチェスター)に敗れた、その30年間の内戦は、それから4世紀以上後に創立された2つのフットボール・クラブのライバル関係の原因ということだった。もちろん、これは赤ばらと白ばらの対決であるため、マンチェスターでも青をチームカラーとするシティは除外されていた。

    その5世紀に渡る(?)ライバルであるリーズユナイテッドのプレミアリーグ復帰は、必然的に、マンチェスターユナイテッド・ファンの間で大きな話題になった。「16年ぶりだから、我がチームの若手選手たちが、チーム間のライバル意識をちゃんと先輩から教わっているかと不安だ」と、あるマンチェスターユナイテッド・ファンがつぶやいた。

    その直後に、マーカス・ラッシュフォードが「リーズユナイテッドへ。昇格おめでとう」というメッセージをSNSにポストし、数分後に削除したという実話が流れた。マンチェスターユナイテッド・ファンは、「ラッシュフォードはさっそく勉強したようだ」と、ジョークを言って笑った。

    Liverpoolファンの間では、リーズユナイテッドの復帰を素直に喜ぶ声が圧倒的多数を占めた。「リーズユナイテッドは、歴史のあるビッグクラブで、痛い敗戦の記憶もあるが、常に強敵として敬意を抱いているチーム」と、多くのファンが頷いた。ビル・シャンクリーは、当時のリーズ監督ドン・レビーと「良きライバル」だったことも有名だ。

    Liverpoolファンの歓迎が聞こえたかのように、リーズ・ファンが「アンフィールドのアウェイ・スタンドで、『マンチェスターユナイテッドが嫌いな人は立ち上がって!』とチャンとしたら、全スタンドが総立ちになってみんなで爆笑したことがあった」と、昔話を口にした。

    「Liverpoolが30年ぶりの優勝に輝いたシーズンに、リーズユナイテッドが16年ぶりのプレミアリーグ復帰を達成するとは、ノスタルジックに浸るようなシーズン」と、Liverpoolファンは微笑んだ。。

    リーズ・ライブがLiverpoolファンのノスタルジーを引き取った。「ビエルサは、ヨーロピアン・チャンピオンでありワールド・クラブ・チャンピオンでもあり、そしてプレミアリーグのチャンピオンとなったLiverpoolを崇拝し、お手本としていると語った」。

    「リバプール市は、ロックダウンが解けた暁には必ず、ファンが安全に参加できる方法でLiverpoolの30年ぶりの優勝を称える祝勝パレードを行うと公表した。そしてリーズ市は、リバプール市の計画に習って、リーズユナイテッドの16年ぶりのプレミアリーグ復帰&28年ぶりの『優勝杯』を祝う準備を進めている」。

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    プロフィール

    ピーエルエフジェイ

    Author:ピーエルエフジェイ
    平野圭子(ひらのけいこ)
    プレミアリーグ ファングッズ店長です。

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