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    マイクル・ロビンソン You'll Never Walk Alone

    4月27日、マイクル・ロビンソンが1年半の闘いの末に悪性黒色腫で亡くなったというニュースが伝わった。Liverpoolが黄金時代の真っただ中にあり、リーグ、ヨーロピアン・カップ、リーグカップの3冠を達成した1983-84季にLiverpoolの選手だった。Liverpoolファンの間で「ローマでローマに勝った」という呼称で語られ続けている、通算4回目のヨーロピアン・カップ優勝だった(試合結果は1-1、PK戦4-2)。

    ヨーロピアン・カップ優勝メダルを保持する歴代選手は、全員がクラブ史上に残るヒーローだ。1989年にスペインのオサスナで現役引退し、そのままスペインに住み着いてアナリストとして大成功を収めたロビンソンは、英国メディアの目が届かないところに行ってしまったことで、リバプール・エコー紙にとっては、そこで終止符を打つ選手だった。

    並行して、スペインでは追悼メッセージが怒涛のように寄せられた。イケル・カシージャス、セルヒオ・ラモス、サビ・アロンソ、セスク・ファブレガスらフットボール界のスーパースターはもちろん、フットボール・ファンとして有名なテニスのラファ・ナダルも、心から悲しむメッセージを捧げた。

    1990年代から2000年代にかけて、スペインリーグの解説者として第一人者という地位を築いたロビンソンは、スペインの圧倒的多数のフットボール・ファンが「大好きなアナリスト」として名を上げる人だった。「解説者としての分析が鋭いだけでなく、独特なユーモアで笑わせてくれる」と、誰もがロビンソンの解説を楽しんだ。

    その当時のLiverpoolファンは、ロビンソンがスペインでアナリストとして活躍していることを純粋に喜ぶと同時に、Liverpoolの選手だった頃のロビンソンを振り返った。「1983年夏にLiverpoolがロビンソンを獲得した時のことをよーく覚えている。なんで取ったのだろう?とみんな驚いた」と、あるファンが語った。

    「1シーズンだけで去って行ったロビンソンは、予想を大きく覆したという程ではないが、『ローマでローマに勝った』チームの一員として、それなりに貢献してくれた」。

    ロビンソンの訃報に際して、そのシーズンに共に働いた一人であり、イングランドでアナリストとして活躍しているマーク・ローレンソンが追悼を語った。「彼の素晴らしい人格の一つが、選手としての自分の限界を認識していたことだった」。

    スペインでは、1981年のヨーロピアン・カップ決勝でレアルマドリードを1-0と破って以来、特に、Liverpoolは超名門クラブとして見上げられていた。しかし、ロビンソンは、「元Liverpool」の経歴を売り物にすることなく、自らの仕事で人気アナリストとしての地位を勝ち取った。

    それでも、ロビンソンの心の中には常にLiverpoolがあった。

    2018年5月、CL決勝戦のレアルマドリード対Liverpoolを控えて、AS紙がロビンソンの独占インタビューを掲載した。「ユルゲン・クロップはLiverpoolにアイデンティティを据え付けた。今のLiverpoolは、これから長年にわたって成功するための土台を持つチーム」と、ロビンソンはアナリストとしての見解を語った。

    そしてインタビューは、「ローマでローマに勝った」1984年ヨーロピアン・カップ決勝のPK戦のエピソードから、ロビンソンのLiverpoolに対する思いまで多岐にわたった。

    「私がLiverpoolにいた時には、チームバスに乗ると真っ先に『スーパーサブの席』を探した」と、ロビンソンは、自分の選手としての限界を率直に、かつユーモアを込めて語った。

    「Liverpoolがスペシャルである理由は何?」という質問に、ロビンソンは「スピリット、マジック、そして、スペシャルなアンフィールドがLiverpoolをスペシャルなクラブにしている」と答えた。

    近隣都市のブラックプールで少年時代を送っていた時に、お父さんに連れられて初めてアンフィールドに行き、コップに立った時の思い出を語った。「まだ子供で背が低かったので、試合を見るのに苦戦した」と、ロビンソンは笑った。以来、毎試合コップに通うようになったという。

    選手としてアンフィールドに立った時の思い出を問われて、ロビンソンはまたしても、持ち前のユーモア精神を発揮した。「私が初めてアンフィールドのピッチに立ったのは、他のチームの選手としてだった。トンネルの『This Is Anfied』を通ってピッチに出た時に、コップの大音量を聞いて、いったい何点取られるのかと萎縮させられた。『早く試合が終わりますように』と心の中で祈った」。

    「初めてLiverpoolの選手としてアンフィールドのピッチに立った時のことは忘れられない。試合前にジョー・フェーガンが言った。『このファンは君たちを熱烈に支持していることを忘れてはいけない。このファンにとって、君たちが唯一の誇りなのだ。ファンが君たちを思ってくれてるのと同じくらい、君たちはファンのことを思いなさい』と」。

    AS紙は、ロビンソンの訃報をトップ記事で伝えた。「マイクル・ロビンソン You'll Never Walk Alone」という見出しだった。

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    はじめまして。福井市在住の大嶋昌治(おおしままさはる)と言います。聖書預言を伝える活動をしています。

    間もなく、エゼキエル書38章に書かれている通り、ロシア・トルコ・イラン・スーダン・リビアが、イスラエルを攻撃します。そして、マタイの福音書24章に書かれている通り、世界中からクリスチャンが消えます。その前に、キリストに悔い改めて下さい。2020年を悔い改めの年にしてください。携挙に取り残された後のセカンドチャンスは、黙示録14章に書かれています。
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    Author:ピーエルエフジェイ
    平野圭子(ひらのけいこ)
    プレミアリーグ ファングッズ店長です。

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