FC2ブログ

    誰も我々をタイトル争いから追い出すことはできない

    3月10日のバーンリー戦の2日前に、地元紙リバプール・エコーが掲載した、ランカシャー・ライブ(※バーンリーの地元紙)の引用記事が、Liverpoolファンの間で大きな話題となった。それは、バーンリー監督のショーン・ダイシュが、ノーサンプトン(※リバプール市から190kmの地区)出身ながら「Liverpoolファンとして育った」少年時代の思い出を語ったものだった。

    「私は70年代の子供だったので、当然のことのようにLiverpoolファンになった」と、1971年生まれのダイシュは語った。「憧れのスターはキング・ケニーだった。私の年代のLiverpoolファンにとっては当たり前の選択肢だが」と、頬を染めたダイシュは、2年前にバーンリー監督としてアンフィールドを訪れて、キング・ケニーと対面した時のエピソードを明かした。「サー・ケニーは気さくな人で、いろんなことを話してくれた。会話しているうちに、この人を憧れていた子供の頃の自分に戻ったような錯覚に陥った」。

    Liverpoolファンは一斉に、「晴天のへきれきだった」と驚いた。「12月のターフムーアでのプレミアリーグ戦(試合結果は3-1でLiverpoolの勝利)で、ジョー・ゴメスが今も欠場中の負傷を負わされたベン・ミーのタックルを巡って、ダイシュとユルゲン・クロップとで議論のやり取りがあったことなど、てっきりダイシュはアンチLiverpoolだと思っていた」。

    更にダイシュは、今回のアンフィールド訪問に際して、全国メディアの「Liverpoolは自滅してタイトル争いから脱落」説を突っぱね、Liverpoolファンの好感度を更に高めた。「私の仕事は自分のチームの成績を上げるための戦略を立てることであり、他のチームの今後の成績に対して意見することではない」。

    そして試合では、ダイシュが事前に宣言していた通り、堅い守りと厳しいタックルという、Liverpoolが苦手とする戦略で臨んだバーンリーは、先制ゴールに始まり最後までLiverpoolを苦しめた(試合結果は4-2でLiverpoolが勝利)。

    リバプール・エコー紙は、「この試合はここ数週間のLiverpoolを取り巻く環境の縮図とも言えるものだった」と、感慨を表明した。「試合開始6分にコーナーから失点。それも、アリソンが反則された場面がレフリーに見逃された不運で開始した。その中で、Liverpoolは不満な判定を嘆いてやる気を失うことなく、正当なリアクションで逆転勝利を勝ち取った。プレッシャーに負けて自滅し、タイトル争いから脱落という全国メディアの言いがかりに、ピッチの上で答えを出した」。

    ユルゲン・クロップが、試合後のインタビューでリバプール・エコー紙の見解を裏付けた。「5-0で勝てば素晴らしい攻撃力だとはやし立て、0-0だと攻撃面で深刻な問題があると批判される。コロコロ変わるのはあなた方の記事の中でのことで、我がチームの内部の状況は全く変わっていない。世間が何を言おうが関係なく、チーム一同は自信を維持し、自分たちの目標に向かって進み続けている」。

    試合後の記者会見で、負けたダイシュは自分の選手たちへの誇りを表明した。「わが選手たちは良くやった。ミスから失点した場面もあったが、Liverpoolのようなチームに、2-1と逆転されたら打撃は相当大きいのに、それでも最後まで反撃した」と言った口調には、70年代に少年だった「Liverpoolのようなチーム」への敬意が込められていた。

    リバプール・エコー紙は、バーンリー戦での「世間の批判への反撃」に焦点を向けた。「スターティング・ラインナップが発表された時、アダム・ララーナの名前を聞いて眉を吊り上げた人は少なくなかった。ふたを開けるとララーナは、マン・オブ・ザ・マッチのパフォーマンスで批判者を黙らせた」。

    これは、先週のマージーサイドダービーで(試合結果は0-0)、得点が必要な場面でララーナをサブに送ったことで、全国メディアから「クロップはネガティブな戦略に走った」と批判されたことを指していた。

    「ここ18か月間、負傷欠場と回復&ぶり返しの日々で、苦戦した。やっと負傷が完治し、試合に出られるようになったことは感激」と、ララーナはマン・オブ・ザ・マッチの表彰式で語った。「でも、今は自分の個人的な感傷よりも、チームのことが重要。これからシーズン終幕に向けて、チームが目標を達成して祝えるように、自分がその一端を担いたい」。

    ララーナを「ゲーム・チェンジャー」と誉めたクロップは、笑顔を浮かべながら、きっぱりと言った。「誰も我々をタイトル争いから追い出すことはできない」。


    コメント

    非公開コメント

    プロフィール

    ピーエルエフジェイ

    Author:ピーエルエフジェイ
    平野圭子(ひらのけいこ)
    プレミアリーグ ファングッズ店長です。

    最新記事
    最新コメント
    リンク
    検索フォーム
    RSSリンクの表示
    QRコード
    QR