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    例外的な選手の記録的な契約更新

    1月18日、青天のへきれきのごとく、アンディ・ロバートソンが5年間の契約更新にサインしたという朗報が流れた。「近々にどこかに行ってしまうような危惧は特になかったが、でも、最高のニュースだ」と、Liverpoolファンは誰もが一斉に歓声を上げた。

    2017年夏に降格したハル・シティから£8m(追加金が加算されて約£10m)の移籍金でLiverpool入りし、通算77試合に達した時点での昇給&契約延長だった。

    昨季後半にレギュラーの座を確保し、初シーズンを終える頃にはファンの一番人気の選手となったロバートソンは、その勢いをそのまま持続する安定したプレイで、誰からも「Liverpoolのチームシートに真っ先に乗る人物」と言われるようになった。

    その過程で、ニュートラルな立場のアナリスト、ライバルチームの関係者など様々な人々の評価を次々に塗り替えさせてきた。例えば、元マンチェスターユナイテッドの人気アナリストであるガリー・ネビルは、「ロバートソンを過小評価していた自分の見解は致命的に間違っていた」と、真っ先に反省を表明した。

    12月18日に解任されたジョゼ・モウリーニョの、マンチェスターユナイテッド監督としての最後の言葉は、「アンディ・ロバートソンの短距離走を90分見せられて疲れた」と、ロバートソンへの脱帽だった。

    その点ではユナイテッド・ファンもモウリーニョと同期を取っていた。「1年前の今頃は、ルーク・ショーとアンディ・ロバートソンを比べるなど笑いものだった。今では全く逆の意味で嘲笑ものだ」と、誰もがロバートソンの圧倒的な優位を認めていた。

    BBCのガース・クルックスは、1月4日のチーム・オブ・ザ・ウィークにロバートソンを選出した。Liverpoolが今季プレミアリーグ初敗戦を食らったマンチェスターシティ戦(試合結果は2-1)の翌日だった。「私のチーム・オブ・ザ・ウィークに、負けたチームのディフェンダーが入るということは通常はあり得ない。でも、例外が必要になることがある。ロバートソンは例外的な選手だから、例外措置を取るにふさわしい」と、説明が添えられていた。

    同じくBBCのアナリストとして活躍する元エバトンのケビン・キルバーンは、更に断定的だった。「ロバートソンは今のプレミアリーグのベスト・レフトバック。攻撃力も優れているし、守りは完ぺき。そんな選手が、わずか£10mそこそこの移籍金で取れたなんて!」。

    元Liverpoolながら、ジェルダン・シャキリ批判を繰り返してLiverpoolファンの神経を逆なでしたチャーリー・アダムは、「ハル・シティが降格した時に、僕はクラブ(ストーク)に対してロバートソンを取るように懇願した。でも、決断が遅れているうちにLiverpoolに取られてしまった。今ではロバートソンは£50mは下らないだろう」と、自らの先見の明を主張した。

    アダムの絶賛にLiverpoolファンは、「先日のCIESの評価額では£72mだった。しかも、更新版の数字が出る度に上がっている」と、微笑んだ。そして、その評価額が純粋な卓上の金額であることを、誰もが確信していた。「Liverpoolについて感謝と意欲の言葉しか出さないロバートソンは、この先何年もLiverpoolの重要な戦力として活躍してくれるに違いない。Liverpoolが黄金時代を築くにはスコットランド人選手が不可欠と言われたように、クラブ史上に残る偉大なスコットランド人であるサー・ケニー・ダルグリーシュやアラン・ハンセンのように、マージーサイドに帰化するまでになって欲しい」。

    ファンの祈りを裏付けるかのように、ユルゲン・クロップがロバートソンの契約更新について、「私が監督として関わってきた契約更新の中で、史上最短記録とも言える程に簡単に終わった」と語った。「契約更新の話を持ち出した時、ロバートソンは数秒後にサインしていたのだから」。

    「2017年の夏に、彼を獲得した時のことを良く覚えている。プレミアリーグに到達するまでのロバートソンの『ジャーニー』を聞いて、私は心から感銘を受けた。こんな選手ならば絶対に戦力になってくれるだろうと確信した」と、クロップはさらに笑顔を深めた。「18か月後に、すでに私の期待をはるかに上回る選手になってくれた」。

    クロップの証言通り、契約更新には全く躊躇しなかったと語ったロバートソンは、ファンに対する感謝を強調した。「ファンがスタンドで選手の歌を歌う時、その選手にとってはどれだけ大きな励ましになることか。それはどの選手も同じ。先日はフィルジル・ファン・ダイクが控室で自分の歌を歌っていた。ものすごく気に入っている、と言いながら。僕も、ファンが自分の歌を歌ってくれるのを何度も聞いて、その度に力がみなぎるのを感じる」。

    「ファンはロバートソンのことを熱烈に好きだし、ロバートソンも同じくらいファンのことを好いている」と、クロップは語った。「本人もご家族もマージーサイドにしっかり落ち着いているし、ここでの生活が数年延長されたことは、皆にとって良いことだと思う」。

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    プロフィール

    ピーエルエフジェイ

    Author:ピーエルエフジェイ
    平野圭子(ひらのけいこ)
    プレミアリーグ ファングッズ店長です。

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