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    待ちに待った新戦力

    プレミアリーグがクリスマスの過密日程に突入し、マンチェスターユナイテッドがレスター(試合結果は2-2)、バーンリー(試合結果は2-2)と立て続けの引き分けた時に、ジョゼ・モウリーニョが「マンチェスターシティの資力と互角に戦うには、あと£300mの戦力補強投資が必要」と唱えて、イングランド中の話題を独占した。

    直後に、ジェイミー・キャラガーが、「ペップ・グアルディオーラが記録を塗り替えまくっている(=ブロークン・レコード)傍ら、ジョゼ・モウリーニョは壊れたレコードのように(=ブロークン・レコード)振る舞い続けている。選手はそのままで監督を取り換えたとしたら、ペップはユナイテッドを今のシティの立場に引き上げただろう」と、モウリーニョにカウンターを与えた議論は、チームを問わず圧倒的多数のファンの同意を引き出した。

    「ペップはシティで、今の戦力を増強しながら長期的視野で獲得した選手や前監督から引き継いだ有望若手を育て、今後も勝ち続けるチームを構築してきたのに対して、モウリーニョはワールドクラスの選手を獲得して今勝てるチームを編成することに集中している。2-3年後のことを考えたやり方には見えない」というキャラガーの主張に対して、ユナイテッド・ファンの間でも「その通りだ」という反応が交された。

    ユナイテッドの目論見としては、サー・アレックス・ファーガソン引退を最後にリーグ優勝から離れている状況を食い止め、再び優勝争いの常連に復帰する土台作りのために、「3年目シンドローム(=就任2年目にリーグ優勝、その翌シーズンには内紛を起こして出て行く)」のリスクを承知しながらモウリーニョを監督として迎えた、とは誰もが指摘するものだった。「タイトル争いに復帰するためには、ネガティブなフットボールも我慢する」と、少なくないユナイテッド・ファンは本音を明かしていた。

    一方で、魅力的なフットボールで首位を独走しているシティに対しては、ひたすら羨望のため息が出ていた。

    Liverpoolファンも例外ではなかった。「チーム力を向上させるためには、戦力補強(トランスファー)よりもトレーニングが重要、と口癖のように語るユルゲン・クロップは、その意味ではペップと同じ信念を掲げている。開始地点の戦力に既に大きな差があったことと、戦力確保のための資金は制限なしという財力が、今のシティとLiverpoolの順位に反映している。でも、クロップの選手育成方針が実を結べば、対等な争いになるに違いない」と、クロップに対する信頼はゆるぎない一方で、現在のシティの優位に関しては疑問の余地はなかった。

    それだけに、12月末に、サウサンプトンが1月にフィルジル・ファン・ダイク放出の方向性を暗示したと同時に、シティが本腰を入れてファン・ダイク獲得に出るという噂が立ち上った時には、Liverpoolファンの間で、諦めの悲鳴が飛び交った。「他のチームならば、絶対にクロップのけん引力が勝つと自信がある。でも、シティは同じように有能な監督がいて、同じくセンターバック補強を急務としている。しかも、今季はもうリーグ優勝メダルが約束されているようなもの。両方から引っ張られれば、どちらを選ぶかは自明」。

    そして、ファン・ダイクのシティ入りが内定した、という噂を上書きするかのように、12月27日にLiverpoolがファン・ダイク獲得を発表した。

    「夏にサウサンプトンと決別した後で、代わりのセンターバックを取らなかったのは、ファン・ダイクを待つことに決めたからですか?」と聞かれて、クロップはニヤッと笑った。「その質問に対して回答して良いものかどうか、弁護士に相談します」。

    「ブラックプールの密会が実を結んだ」とジョークを言って笑いながら、Liverpoolファンは歓喜にむせった。「身長あり、ボール・テクニックが一流で、声を出して守りを仕切るリーダー。まさにクロップにぴったりのタイプで、しかも既にプレミアリーグ随一のセンターバックと評価される程の実績を上げているのに、まだ26歳と成長の余地がある。クロップの下で更に磨きがかかれり、チームを底上げする重要な戦力になってくれるに違いない」。

    かくして、クロップもファンも待ち焦がれた新戦力となったファン・ダイクは、1月1日の初出勤日に、LFC TVのインタビューで、期待通りの第一声を発した。

    「このクラブがビッグ・クラブだということに加えて、伝統と独特な文化があること。有能な監督と一流の選手がそろっているし、素晴らしいファンがいる。監督は選手の能力を最大限に引き出し、それを更に向上させてくれる人。この監督の下でもっともっと成長したいと思った」とファン・ダイクは、Liverpoolを選んだ理由を熱く語った。

    「アンフィールドはスペシャルなスタジアム。このスタジアムで、ホームの選手としてプレイする日が待ち遠しい」。

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    プロフィール

    ピーエルエフジェイ

    Author:ピーエルエフジェイ
    平野圭子(ひらのけいこ)
    プレミアリーグ ファングッズ店長です。

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