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    2014/8/16 マンチェスターユナイテッド 1-2 スウォンジー

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    オールド・トラッフォードの門


    門から建物までの道は、なかなか遠い。アンフィールドやグッディソンとは大違いだ。シティの方もだだっ広いので似たような感じだが。たしかに、リバプール市の2つのスタジアムは拡張工事はかなり無理だと思えるが、マンチェスターの2チームの方はいくらでも拡張できる、としみじみ感じた。

    時間が早いのに、もう人出が多かった。さすがは収容人数76,000人のスタジアムだ。今日はシーズン初日で、早くからチケットが完売となったし。

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    オールド・トラッフォードの門から入口への道


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    オールド・トラッフォードの門から入口への道(看板裏)


    門から建物までの道に立っている看板は、裏表が異なる文言が書かれていて、なかなか感銘を受けた。


    オールド・トラッフォード(サー・アレックス・ファーガソン・スタンドの外壁)


    さて、バス停から行くとサー・アレックス・ファーガソン・スタンドに着くのだった。この外壁を見ながら歩く。ユナイテッド・ファンでない人には厳しいかもしれない。ユナイテッド・ファンでない人が試合見に行くかと言われればその通りなのだが。しかも、アウェイ・サポーター・スタンドは逆側なので、これはこれで良いのかもしれない、とは思ったが。

    スタジアムは、ターンスタイルをくぐらないところに通路がある。ちょっとしたミュージアム的な雰囲気だ。

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    とりあえずスタジアム一周することにした。サー・アレックス・ファーガソン・スタンドの方から、私の席であるイースト・スタンド(アウェイ・サポーター・スタンドのすぐ横)の方に向かってぐるっと一周する。トラムから来た時にはクラブショップの前に着く。バス停からだと、しばらく歩いたところでクラブショップがある。

    オールド・トラッフォード(クラブショップの前)


    このころには既に多くの人が来ていた。アンフィールドのマッチデイと同じように、試合の日のクラブショップは通航制限がある。入口が1つに制限され、その前に列を作って順番待ちをするという仕組みだ。この日も長い列が出来ていた。まだ時間はあったものの、この列で数十分を潰す気にもならず、前を通り過ぎた。

    人出がどんどん増えて、スタジアムの周りは赤一色に染まった。もちろん、その中に混じってアウェイ・サポーターも見えた。

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    オールド・トラッフォード E32ゲート(私の入口)


    クラブショップの前を過ぎて、ミュンヘン記念碑の前を過ぎたところで、自分の席に入るためのゲートE32が見えた。写真を一枚撮る。

    あ、そう言えば、オールド・トラッフォードは今月(プリシーズンの最終戦)から大きなタブレットや大きなカメラの持ち込みが禁止となった。要は著作権違反を犯す人が出てくることを心配しての措置、と見られている。つまり、試合中に動画を録画してインターネット上に流す行為のことだ。

    これについては、他のチームのファンからも賛意がたくさん上がった。「スタンドにいる以上はチームを応援するのがファンの勤め。それをそっちのけでカメラを操作しているような行為は、ファンとしてあるまじき行為。このような行為が横行する以上は、クラブがルールを課して禁止する、という措置も仕方ないと思う」。

    これはオールド・トラッフォードだけに限ったことではない、というのが圧倒的多数の意見だった。

    さてサウス・スタンド側の通路を過ぎて、スタジアム一周が完了した。選手の入り口の前を通り過ぎた時には、ちょうどチーム・バスも入った後で、交通制限が解除されたところだった。その前を過ぎて元の場所に戻る。

    その時点でちょうど良い時間になっていたので、また半周してゲートをくぐる。ゲートのところで荷物チェックが行われていたが、私はチェックなしだった。スタッフが私の小さいバッグを見て「チェックする必要ないよ」という表情でそのまま中に入りなさい、と言ってくれた。

    さて、初めてのオールド・トラッフォードに入る。

    ゲートをくぐると、すぐに階段があった。シティやボルトンなど新しいスタジアムは例外だが、アンフィールドや多くのスタジアムはゲートからスタンドへの作りは似たり寄ったりだと思った。オールド・トラッフォードのような大きなスタジアムでも、ゲートの逆側(内側)は殆どスペースがなくすぐに階段になっている。

    私の席は3階席だった。階段をずんずん上って行く。途中、息切れがするほどに長い階段だ。やっとたどり着いたところにスタッフがいて、「いい運動になった?」と言って笑っている。「疲れた」と笑い返した。

    その時点で試合開始50分くらい前だったので、スタンド裏で元気付けのドリンクでも、と思って売店に行く。しかし、そこで驚いたのだが、アルコールはビールしかない。うむ...。リバプール市内ではアンフィールドでもグッディソンでも、ジントニックがあるのだが、マンチェスターは、というかシティはこれまで10回以上言ったが、ジントニックはなかった。質問した時にスタッフに「あまり複雑な飲み物はない」と言われたのだった。でも、シティはワインがあった。対して、ユナイテッドはビールしかないのだ。

    念のため、質問するとやはりアルコールはビールしかないと言われた。仕方ないのでミネラルウオーターにした。キャップを取った状態でボトルが渡された。大きなタブレットやカメラと同時に、ペットボトルの持ち込みも禁止となったことを思い出した。「小さいペットボトルは、キャップを取ることで持ち込めます」とのことだった。

    もちろん、ペットボトルはキャップをしたまま投げれば凶器になるから、キャップを取るという措置は理解できるし、これは他のスタジアムでも同じだった。

    そんなことを考えながら、スタンド裏で水を飲みながらテレビを見上げた。ちょうどスターティング・ラインナップの発表があった。食い入るように見つめる。隣にいた女性ファンがにっこり笑ってくれた。

    後から振り返ると、オールド・トラッフォードの初体験は、これまでの他スタジアムとさほど変わらず、ファンはみな普通の人々だったしスタジアムのスタッフは親切だったし、大きなスタジアムなだけにトイレもたくさんあって不自由しなかったし、なかなか悪くはなかった。

    さて、スタンドへ入る。

    オールド・トラッフォード スタンドから
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    入口にいたスチュアードにチケットを見せる。親切なことに、席まで案内してくれた。私の席は比較的出入り口に近い席で、これならトイレも不自由しなさそうだと思った。

    ちなみに、このチケットはインターネットで(クラブのオフィシャル・サイトで)取ったものだったが、私が取った時には最後の一枚だったような感じだった。取れてラッキーという感じか。そんなわけで、3階席というのは高所恐怖症の私にとっては通常は避けたい席なのだが、席の選択肢はなかった。

    幸い、シティの3階席とは違って席に座って下を見下ろしても恐怖感はなかった。ただ、私の席はかなり後ろの方(最も高さがある場所)で、屋根が視界を遮る...とまでは言わないものの、空が見えない席だった。グッディソン・パークほどではなかったが、視界が狭い席だった。

    私が席に着いた時には既にスタンドはかなり埋まっていて、右となりが2席空いているだけだった。しばらくして、男性が来て「95番?」と叫んだ。その空いている席を見ると、確かに95番だった。「ここですよ」と答えると、その男性は「ああ、よかった」と一言。間違えて別の方に行ったのだそうだ。結構、いい感じのファンだ。要は、ユナイテッド・ファンも普通のファンなのだ(当たり前だが)。

    さて、試合中のスタンドの様子を少し。試合中というか、始まる前からスタンドは熱気に満ちて、歌が飛び交った。私の周囲の人々もずっと歌い続けていた。ちなみに、イースト・スタンドは左側にアウェイ・サポーター・スタンドがあるゴール裏だ。有名なストレトフォード・エンド・スタンドの向かいに当たる。アンフィールドで言えばアンフィールド・ロード・スタンドのホーム側、という感じか(その比較はちょっと無理があるが...)。

    私の席からアウェイ・サポーター・スタンドを見下ろすと、1列目に車いす用の席が見えた。アウェイ・スタンドに車いす用の席があるとは凄い。さすがはイングランド最大(クラブの持ち物として)のスタジアムだと感銘を受けた。

    そして、アウェイ・スタンドのファンも元気だった。スウォンジーからこの時間に来るということは、早朝に出発したか前泊なのだろう。気合いが入ったファンばかりだということは明らかだった。

    ホーム・スタンドのファンの歌声を間近に聞いたのはこれが初めてで、これまで噂に聞いていたシティとリバプールをまとめて...という歌や、アンチ・スカウサー・チャントや、20回、などなど、いろんな歌を生で聴けた。凄い、凄い。シティ・ファンが「スワンプ(オールド・トラッフォード)は図書館」とジョークを言うが、こんなうるさい図書館など世界中どこにもないだろうというくらい、歌が流れた。

    本当に、ユナイテッド・ファンは普通のイングランドのファンだった、と実感した。

    そして、ユナイテッド、ユナイテッドのチャントが、これが私にとっては最大の発見だった。シティ・ファンが(ジョークで)「マンチェスター・アクセントで'ヨーナイテッド'(Yoonited)」と言う、その「ヨーナイテッド」だったのだ。つまり、イングランド中のファンが言う「ユナイテッド・ファンはみなロンドンの住民」というジョークがいかに眉唾か、これも確認できた。最初にこの「ヨーナイテッド」が上がった時に、彼らは何を叫んでいるのだろうと真面目に悩んだ程に、濃厚なマンチェスター・アクセントだった。しかも、スタンドの大多数が「ヨーナイテッド」とチャントしているということは、スタンドの大多数がマンチェスターの住民だということなのだ...

    それ以外に面白かったのは、試合開始間もない頃に(0-0だった時に)、アウェイ・スタンドからユナイテッドの昨季の成績に関するチャントが出た時の、ホーム・スタンドの反応だった。私の周囲の人々が一斉に立ち上がってアウェイ・スタンドの方を向いて「20回」チャントを始めたのだった。

    この日も何度も何度も聞いたこの20回チャントに、歌詞があることもこの時初めて知った。テレビで見ている時には20times 20timesだけを繰り返しているのかと思ったが、20 times 20 times Man United、20 times 20 times I say、20 times 20 times Man United、Playing Football The Matt Busby Way .... 。

    そして、これもシティ・ファンが(ジョークで)言っている逸話の眉唾さを知ったのだが、スウォンジーに1-2と負けた(しかも情けないプレイで)、そんな試合でも私の周囲のファンはファイナル・ホイッスルまで残った。シティ・ファンとユナイテッド・ファンが、相手方のスタンドの空席のことをネタにしてジョークをやり取りするのはマンチェスターの2チームの伝統(?)みたいになっているが、でも、結局は、大多数のユナイテッド・ファンは地元の住民であり、どんな試合でも最後までスタンドでチームに声援を送り続けるファンだった。

    チャントと歌について、締めくくりは、スティーブン・ジェラードの歌。昨季のチェルシー戦以来イングランド中で大流行歌となった、Steve Gerrard Gerrard, He Slips On His Fucking Arse, He Gave It To Demba Ba, Ohh Gerrard Gerrardというやつだ。昨季終幕には、関係ない試合で関係ないファンが歌う場面が目立ったが、この日のオールド・トラッフォードのホーム・スタンドでも何回も出た。まあ、仕方ないかもしれないが...

    ジョンジョが何かする度に「スカウスB***!」の野次が飛んだのは予測できたが、スティーブン・ジェラードの歌がこんなに何回も歌われるとは予想外だった。

    それにしても、このスティーブン・ジェラードの歌は、イングランドのヒット・チャートでNo.1になるのではないかと思うほどに流行っている、としみじみ感じた。

    試合内容に関しては日本でもテレビ放送されたのでご存じの通り、スウォンジーが同点に追いつかれながらも2点目を入れて、1-2とオールド・トラッフォードでの初勝利を得た。

    2-1とリードして迎えた試合終幕、アウェイ・スタンドは「ここは図書館?」チャントを浴びせる。もっとも、ホーム・サポーターは情けないプレイを続けるチームに対して辛抱強く応援を続け、「図書館」と言われるような場面は殆ど見せなかったのだが...。アウェイ・スタンドが湧く気持ちは十分に理解できた。

    個人的には、リヨンからこの夏スウォンジーに移籍したバフェ・ゴミスがデビューを飾ったことが嬉しかった。バフェが出た時に、叫んでしまいそうになって自制するのが大変だった。もちろん、試合結果についても....

    あ、それと、ジョンジョへの「スカウスB***!」の直後に、正真正銘のスカウサー、ウェイン・ルーニーが同点ゴールを決めたのだが、そのタイミングは実に笑えた。

    さすがに私はその時、ホーム・サポーター・スタンドにいたので座って笑っているわけには行かず、仕方ないので立ち上がって拍手した。まあ、事前に覚悟はできていたとは言え、オールド・トラッフォードのスタンドでルーニーのゴールに拍手することになるとは、なかなか貴重な経験だと思った。

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    プロフィール

    ピーエルエフジェイ

    Author:ピーエルエフジェイ
    平野圭子(ひらのけいこ)
    プレミアリーグ ファングッズ店長です。

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