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    選手がファンに謝る時

    イングランドの各リーグは終幕を迎えており、実質的な昇格・降格チームが見えてきた。そして、2部では首位ブライトンが、4月17日に来季のプレミアリーグ昇格を正式に決定した。イングランド南端に位置するブライトンは、ボーンマスよりも10キロ南にあり、アウェイの試合で訪れる、特に北部のチームにとって最も遠いスタジアムとなる。

    折しも、4月22日には、まだ今季は「最も南に遠い」ボーンマスが、「最も北に遠い」方ではサンダーランドと並ぶミドルスバラを4-0と破って、実質的にプレミアリーグ残留を固めた。

    さてこの試合では、直前の4月21日に44歳の若さで心臓発作で亡くなったウーゴ・エヒオグの追悼が行われたピッチ内外で誰からも尊敬されていたエヒオグの訃報は、イングランド中を深い悲しみに包んだ。。元イングランド代表、2014年からトットナムのコーチを勤めていたエヒオグは、現役時代にはミドルスバラで7年間(2000–2007)在籍し、2004年のリーグカップ優勝という偉業を成し遂げた、ファンにとっては永遠のヒーローだった。

    試合前の1分間の追悼で、アウェイ・スタンドのミドルスバラ・ファンが、天国に向かって声を張り上げてエヒオグの名をチャントした姿は、大切なヒーローであるエヒオグに対するファンの真意の証明だった。

    その試合で、開始早々の先制ゴールを食らった上に、2-0となり10人に減ったミドルスバラの現役選手たちの情けないプレイを目の前にしたミドルスバラ・ファンが、44分に(44歳という理由で)エヒオグの名を、大音量でチャントした、そのトーンは、今の選手たちに、エヒオグと同じシャツを着る資格があるのかと問いかけていたように響いた。

    「残り5試合で4勝しなければ降格するという背水の陣にありながら、なんとか残留しようという気力が全く見られないミドルスバラの選手たちとは対照的に、ファンは素晴らしい」と、コメンテイターは断言した。

    試合後に、その「情けない選手たち」を代表して、スチュワート・ダウニングがファンに謝罪した。「こんな遠くまで来てくれたファンに申し訳ない。ファンはシーズンを通してずっと、ファーストクラスのパフォーマンスをしてくれているのに、それに応えられてないのは我々の責任」。

    今季の降格は、最下位のサンダーランドと19位のミドルスバラがほぼ確定で、残り1枠をスウォンジーとハル・シティが争っている、というのが多くのアナリストが一致する見解だった。そのスウォンジーとハルはこの日、安全圏に入っているワトフォードとストークにそれぞれ2-0と勝って、残留争いに賭ける気力を見せた。

    そして翌23日には、クリスタルパレスが勝って安全圏に王手をかけた。

    いっぽう、パレスに敗れたLiverpoolは、トップ4争いの主導権を明け渡した(試合結果は1-2)。その2得点は、アストンビラ時代からの通算で対Liverpool7ゴールのクリスティアン・ベンテケが、ディフェンスのミスを付いて決めたもので、試合後にサム・アラダイスが「Liverpoolがコーナーに弱いことは誰もが知るところ。そこを付けばチャンスはある、と信じて臨んだ」と語ったように、Liverpoolにとっては、悪夢が実現したような負け方となった。

    「パレスは、アンフィールドで3連勝を記録した12クラブ目となった。2015年のスティーブン・ジェラードの最後の試合(試合結果は1-3)は感情的な打撃が大きかったし、昨季はユルゲン・クロップの初敗戦(試合結果は1-2)、そして今回は、Liverpoolのトップ4争いに致命的な影を落とした」と、地元紙リバプール・エコーは失意を隠せなかった。

    「分り切っている弱点を突かれたディフェンスは、言い訳の余地がない。ジム・ベグリンが『ユルゲン・クロップの幼稚園』とジョークを言った、ティーンエージャーだらけのベンチは、プレミアリーグでトップ4を狙える選手層にするには、相当な補強が必要という真相を露呈した」。

    昨季のパレス戦の後で、1-2となった時にスタンドの多くのファンが出口へと向かったことについて、「孤独を感じた」と悲しそうに言ったクロップは、今回は、チームの情けないプレイに対する責任を語った。「クリスティアン(ベンテケ)は一流のストライカー。でも、今日のわがチームのように、あんなに広いスペースを提供すれば、クリスティアンの能力の何分の1でも得点できただろう。今日の試合では、我々は良いプレイが出来なかったし、数人の頭の中では『今日はダメかもしれない』と弱気になっただろうと、見て取れた場面があった」。

    ただ、クロップは諦めてはいない、と宣言した。「選手と話をして、ミスを犯したことは確認し合った。今日はがっかりして落ち込んでいる。しかし、目標を断念するのは間違い。1-2日で回復して、気持ちを入れ替えて突き進む」。

    「私はこれまでの人生の中で、何度も打撃を受けてきたので、それに打ち負かされない気力は身につけている。敗戦はショックだが、そこからどうやって立ち直るかが勝負の分かれ目となる」。

    2017/4/5 リバプール 2-2 ボーンマス(アンフィールド)

    我々の席はアンフィールド・ロード・スタンドだったが、メインスタンドの方から入って、写真を撮りながら進むことにした。何といっても、新メインスタンドは近代的な作りで、いかにもビッグ・クラブのホームスタジアムにふさわしい外観だ。

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    (メイン・スタンド)

    旧スタンドは、住宅地にあったので、凄く近くに来なければ見えなかったが、新スタンドはずっと遠くからも見えた。他の多くのスタジアムのように。

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    (生演奏)

    スタジアム内の広場では、生演奏があった。これは旧スタンドの頃にはファミリーパークでやっていたものだった。

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    (メイン・スタンドへの階段)

    メインスタンドへの階段も広々としていて、いかにもという感じだ。旧スタンドのころはアンフィールドには外側に階段がなかったので、これも感じがいい。他の顕著なスタジアムでも、階段に特長を持っていた。たとえばシティのらせん状のスロープとか。

    ただ、アンフィールドは雨が降ると階段が滑るなあとふと思う。シティのは階段が屋根に覆われているので、風がよほどひどくなければ防げる。最も、リバプールはマンチェスターほど雨がひどくないので、これでもいいのかもしれないが。

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    (LFCTVのスタジオ)

    生演奏のステージの近くに、LFC TVのスタジオがあった。ちょうどマッチデイ・ライブをやっている様子が外から見えた。ジェイソン・マッカティーアの後ろ姿が見えた。

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    (アウェイ・サポーター・スタンド)

    さて、メインスタンドを過ぎて、アンフィールド・ロード・スタンドに行く。まずはアウェイ・サポーター・スタンドのゲートがあり、最後が我々のスタンドだ。

    いつものことながら、チーム名が入ったゲートの表記が見えた。ボーンマス・ファンが続々とゲートをくぐっていた。見ると、ボディ・チェックを受けていた。

    尚、我々のホームスタンドの方でもバッグの中を開けるなどのチェックはちゃんと、あった。5万人を超すファンが入っている場所なのだから、セキュリティは厳しいのは当たり前だと、納得した。

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    (アンフィールド・ロードからピッチを見たところ)

    我々も中に入る。ちょうどウォームアップが始まったばかりの時間だ。ゲートをくぐってから気づいたのだが、我々の席は、アンドルーとAYAが隣同士で、私は後ろの席の同じ列、つまり真後ろの席だった。距離は近いので試合中、問題なく会話できた。

    で、私の右隣は家族連れで、私のすぐ隣の男の子が、病気の人だった(病名は、私が無知のため忘れてしまった)。体を動かすのも大変そうだったが、でも、試合中、一生懸命応援していたし、You'll Never Walk Aloneの合唱の時にも大声で一生懸命歌っていた。私のスカーフの端をしっかり握って。さすがはリバプール・ファンだ、根性がある、と感銘を受けた。2点目の時にはこの男の子と抱き合って喜んだ!

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    (隣に座ったドイツから来たファン。ユルゲン・クロップへのメッセージ)

    そして、私の左隣はドイツから来た2人組だった。ユルゲン・クロップの故郷の隣町なのだという。クロップの大ファンで、クロップのために来たのだという。クロップへのメッセージをドイツ語で書いたボード持参で!

    ただ、クロップがこの彼らのボードを見ただろうか?とふと思った。試合経過は、到底スタンドを見る余裕などないようなものだったし...

    ちなみに、ウォームアップの時には、クロップはハーフウェイライン付近に立って、ボーンマスの選手のウォームアップをじーっと見ていた。

    そして、隣の2人組は一生懸命、クロップへのメッセージを振った、という感じだった。

    それにしても、こうして故郷から応援に来るファンがいる程、クロップは人気があるのだと再確認できて、とても嬉しかった。この2人組もいい感じの人たちだったし。

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    (ウォームアップの時から、コップのモザイクの準備状況が明らかにわかった)

    この試合が4月15日から最も近いホームの試合になることは、事前にわかっていた。モザイクの計画も。

    我々の席から、モザイクの準備がくっきり見えた。ああ、素晴らしいモザイクだと思った。

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    (1分間の追悼の時のコップのモザイク)

    試合前に1分間の追悼。コップはモザイクを作った。

    我々の右(アウェイ・サポーター・スタンド)のボーンマス・ファンも一緒に、心を込めて追悼をした。28年ぶりにやっと、天国に落ち着いた96人に。

    そして、この日のYou'll Never Walk Aloneは、場内の演奏が終わった後もスタンド中から自発的に歌い続ける特別バージョンとなった。

    残念ながら、選手には通じなかったようだが...

    試合後、終幕のショックは結構きいたが、何より時間が遅くなっていたので、家に帰り着いた時には、3人とも疲れ果てていた。マッチ・オブ・ザ・デイを見始めたが、リバプールの試合になる前に眠気が襲ってきて、TVを切った。(翌朝、録画を見た)

    そんな感じで、体力的な疲れと終幕の同点ゴールのダブル・ショックで終わったが、でも今回も、アンフィールド内外で多くの記憶が出来た。

    2017/4/9 サンダーランド0-3マンチェスターユナイテッド(スタジアム・オブ・ライト)

    さて、マッチデイの最終日、期せずしてまたもマンチェスターユナイテッドの試合を見ることになった。今回の4試合はリバプールのホーム1、アウェイ1、マンチェスターユナイテッドのホーム1、アウェイ1、という取り合わせになってしまい、日程のせいでこうなってしまった偶然なのだが、まるでユナイテッド・ファンだ、と自嘲してしまった。

    でもこれは本当に偶然だった。4/9の週末のテレビ放送戦が、月曜日はロンドン2試合でNGだったし、リバプールの試合が土曜日になったため、残り1試合は日曜日の選択肢しかなかった。日曜日の試合はサンダーランド対マンチェスターユナイテッドと、エバトン対レスターと、どちらも行ける場所での試合。マンチェスターからだとエバトンの方が圧倒的に近いことだし、結構、検討した。ただ、どうしてもサンダーランドに行きたかったので、決めてしまった。相手がユナイテッドだっただけのことで、例えば、サンダーランド対ウエストハムだったとしても、近場のエバトンよりはサンダーランドを選んだと思う。
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    (チケット)

    このチケットは、正直、楽勝で取れると思ったし、楽勝だった。サンダーランドでは昨季に初めてチケットを取って、会員登録済(無料)だし、購入履歴もあるから発売開始早々に購入できた。席の良さではストークと同じくらいで、価格は£35.しかも、購入して10日くらいで郵送されてきた。なんと!感激してしまった。

    ただ、マンチェスターからサンダーランドというのは比較的遠出で、13:30キックオフに試合に間に合うには7:55発のコーチで行くしかない。コーチ・ステーションは隣なので比較的ラクとは言え、朝抜きで出かけた。

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    (マンチェスターのコーチ・ステーション)

    前回と同じく、ニューカッスル行きのコーチに乗る。途中、ブラッドフォード、リーズ、ミドルスバラに止まってサンダーランドに着く。

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    (コーチの中。椅子はクッションが聞いていて座り心地良い。列車よりラクだ)

    乗ると、明らかにマンチェスターユナイテッド・ファンと見える人が数人、乗り込んで来た。

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    (サンダーランドのコーチ・ステーション)

    所要時間は3時間20分くらいで、サンダーランドのコーチ・ステーションに到着。快晴だ。今日のイングランドは20度を超える暑さになると予報が出ていた。雨は全く心配なかったが、実際には暑すぎてスカーフもする気になれなかった(買わなかったし)。

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    (サンダーランドのコーチ・ステーションからシティ・センターへ)

    朝抜きだったので、サンダーランドのコーチ・ステーションからシティ・センターへの道沿いにあったカフェでさっと食事を済ませて、そのままスタジアムに向かう。前回は土曜日だったので市内のショッピングセンターは活況だったが、今回は日曜日だったので、閉まっている店も多かった。

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    (鉄道のサンダーランド駅)

    シティ・センターからスタジアムに向かう途中に、鉄道の駅がある。コーチ・ステーションからスタジアムへは徒歩25分くらい。駅からは20分という感じか。勿論、メトロもあるので25分歩きたくない人でも簡単に行ける。何と便が良いスタジアムだろうと感心する。

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    (シティ・センターを通り抜けて、橋に差しかかる)

    駅を抜けて、そのまま行くとシティ・センターが終わり、橋に差し掛かる。この橋と並行にメトロが通っている。橋を渡ったところがメトロの駅で、スタジアムの入り口になっている。2回目の私がこんなに楽々と道順を書けるくらい、簡単な道なのだ。(ストークと大違い!)

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    (橋を渡る。左にはメトロの線路)

    橋を渡る。マッチデイなので、道を行くにつれ、サンダーランドのシャツを着た人が目につくようになった。

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    (スタジアム最寄りのメトロの駅。実際には、スタジアム・オブ・ライトという名の駅は次の駅。駅からの距離は同じくらい)

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    (スタジアム・オブ・ライ)

    メトロの駅から、駐車場を抜けるとスタジアムが見える。

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    (スタジアムの敷地に設置されるファン・ゾーン)

    ファン・ゾーンには家族連れがたくさん、入っていた。ここに入る時にチケット・チェックがある。周囲にはパブは見当たらない(食べ物屋はたくさんある。逆側にはあるかもしれない)ので、ここに入る人は多い。中は満員だった。

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    (生バンドの演奏)

    他の多くのスタジアムと同じように、生バンドの演奏もやっていた。(そういえば、オールド・トラッフォードでは生バンドは見たことがない、ということをふと思った。シティはほぼ毎回、見るのに)。ミュージシャンもサンダーランドのシャツを着ている。微笑ましいと思った。

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    (アウェイ・サポーター・スタンドのゲートでは、厳しいボディ・チェックが行われていた)

    マンチェスターのファンの間では、ボディ・チェックは当然だという声が多いので、この日のユナイテッド・ファンも特に文句もなかったと思うが、アウェイ・サポーター・スタンドのゲートでは、厳しいボディ・チェックが行われていた。でも、ホーム・スタンドのゲートでは特に、ボディ・チェックはなかった。うむ...

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    (正門横のクラブショップ)

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    (スタンド裏)

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    (スタンド)

    さて、ランチタイム・キックオフなので、時間を持て余すことなく、いい時間になったので早々にスタンドに入る。ちょうど両チームがウォームアップをしていた。ファンも続々と入ってきていて、マスコットがファン・サービス巡回をしていた。

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    (ブラッドリー・ローリー)

    マスコットの動きを追うと、ビト・マンノーネが見えた。嬉しそうに笑顔を浮かべながらウォームアップしている。ふと見ると、一緒にボールを蹴っているのはブラッドリー・ローリーだった。

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    (ブラッドリー・ローリーとビト・マンノー)

    昨日リバプールで行われた大祭典であるエイントリーに、特別ゲストとしてブラッドリーが出演したことは、今朝の新聞で読んだ。異なるスポーツでもひっぱりだこのブラッドリーの笑顔に、私も心があらわれた思いがした。

    というところで、今日は「ホーム」に戻って来て、自分のチームの選手と一緒にボールを蹴っているのだった。

    ブラッドリーの姿が見れただけで、やはりサンダーランドに来てよかった、としみじみ思った。

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    (ブラッドリー・ローリーとジャメイン・デフォー)

    暫くすると、アウトフィールドの選手たちがウォームアップにやって来た。ブラッドリーと特別に仲が良いことで有名なジャメイン・デフォーが、さっそうとブラッドリーのところに走って来て、にっこり笑って挨拶する。

    その自然な動きに、また心が温まった。

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    (ユナイテッドのサブ。マイクル・キャリック、デイリー・ブリント、アントニー・マーシャル)

    さて、試合が開始し、サンダーランドは(予想通り)情けないプレイであっさり失点する。ユナイテッドは、エバトン戦の後で、ジョゼ・モウリーニョがルーク・ショーを侮辱する発言をしてまた世の中の注目を集めていたところだったのに、そのユナイテッドに、どうぞ得点してくださいと言っているかのようなプレイだ。

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    (ホームスタンドのスウェーデンのファン)

    ちなみに、面白かったのは、ホームスタンドの、私よりも少し後ろの席一帯にスウェーデンのファンのグループが陣取っていて、ズラタン・イブラヒモビッチに大声援を送っていたことだった。これに対して、ズラタンが手を振ったので、スタンドのスウェーデン人ファンは大喜び、という場面があった。

    いい感じだった。

    たぶん、このグループはセバスティアン・ラーションの方の応援でホームスタンドに陣取ったと思うのだが、肝心の選手の方が途中でいなくなったので(後日、レッドが返上されたようだが)、ズラタンが代わってファン・サービスしてくれたのは良かったと思った。

    尚、ラーションが退場になってからというもの、ホーム・スタンドからアンデル・エレーラに対する集中ブーイングが最後まで続いた。

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    (ファビオ・ボリーニがサブで登場)

    さて、後半、ファビオ・ボリーニが出てくる。残念ながら反撃も得点にはつながらなかったが、アウェイ・サポーター・スタンドから吊し上げを食らっていた。ボリーニがボールを取るたびに、例の、「You Scouse B*****」チャントが大音量で飛び続けたのだ。

    まあ、これは予想通りだったが。ただ、サンダーランドにはハビ・マンキーリョが最初から出ていたのに、このチャントは全くでなかった。先日エバトン戦でストレトフォード・エンドのファンがやってたことを考えると、ジャック・ロドウェルもなにもなしだったというのは、不思議な気がする。

    ともあれ、アウェイ・スタンドのファンがすごい音量を出し続けたことは凄かった。アウェイ・サポーターと言うと、ユナイテッド・ファンが最も凄い声援をすることは多くの人の意見が一致しているが、(リバプール・ファンの間でも)、その意見は妥当かもしれないとふと、思った。しかも、あの試合の後でこんなに頑張ってチームを応援するのだから、えらいと思った。

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    (試合後の正門前には、子供のファンが選手を見送る列を作っていた)

    さて、ホーム・サポータ―の様子です。正直、降格は誰の目にも明らかという状況なのに、ファンがみな明るかったことには感銘を受けた。

    試合中、ボールがスタンドに飛んできた時に、私の直前列の隣、つまり斜め前の席の男性が立ち上がってヘッドでボールを返したという場面があって、スタンドは明るい拍手が飛んだ。その時、少し前にいた男性が「彼をサインして!」とジョークを言って、みんなが大笑い。

    チームの成績がどうあれ、こんな粋なジョークが出るファン精神は変わってないのだ。

    そして、チームがボロ負けした後に、正門前に子供たちが列を作って選手を見送る姿も、感動した。もちろん、この子供たちは「チームを選んだ」のではなく、サンダーランド・ファンのご家庭に生まれて選択肢はなかったのだろうから、何があっても自分のクラブなのだろう。どのディビジョンに行っても、それは変わらないのだろう。

    でも、選手の中の何人が、このファンの忠誠心を受ける資格を持っているだろうか?と心の中で思った。

    サンダーランドのファンは、来季もたぶん、ダービーが出来ないだろう(ニューカッスルはプレミアリーグに戻ってくるので)。また、ミドルスバラとの準・ダービーになるのだろうか。今度、マンチェスターユナイテッドとリーグで対戦できるのはいつになるのだろう?

    そんなことを思いながら、それでも明るくプレミアリーグの試合を楽しんでいるサンダーランドのファンに、心から頭が下がった。

    頑張って、また戻ってきてください、と思いながら。


    2017/4/8 ストーク1-2リバプール(ブリタニア・スタジアム)

    時間が早かったので、クラブショップもがらがらで、ゆったりと買い物ができた。そこから、正門の方に戻ると、12時半になっていた。結局、市内観光の時間などまったくなかった、と苦笑し、スタジアムから最寄りのパブに入ることにした。

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    (パブ)

    前回も同じパブに入ったことをふと思い出した。2008年9月のエバトン戦を見に来た時のことだ(試合結果は4-2でエバトンが勝ち)。パブの中は、エバトン・ファンとストーク・ファンが混ざって和気あいあいとしていた。

    今回も、というか、このスタジアムの周りにあるパブはここくらいなので他に選択肢はなかった。ジン・トニックを買って、庭に出る。6人がけの席が空いていたので座って、マッチ・プログラムを読見始めたところで、同じテーブルに座ってもいいですか?と聞かれたのでOKする。ふと見ると、リバプール・ファンの5人グループだった(うち2人が、リバプールのマーク付きのポロシャツなどを着ていたので、わかった。試合のシャツは誰も来てなかった)。

    リバプールから来たのですか?と聞くと、スカーバラから来たとのこと。あら、そうですか。スカーバラとは、リバプールからは結構離れている。ともあれ、そこから会話が始まる。

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    (スカーバラから来たリバプール・ファンのグループ)

    その人たちと一緒になってからすぐに、ストーク・ファンの男性が来て(同じく、ストークのマーク付きのポロシャツを着ていた)、話に参加する。結局、この人たちと試合開始前ぎりぎりまでずっと話し込んだのだった。まるで仲間みたいに!

    その会話が、物凄く面白かった。ストーク・ファンの男性が、ストークの現オーナーの方針のいくつかについて、ファンは反対していることなど教えてくれた。スタジアム名が、スポンサーになったベット365に代わったことが最大のポイントだったとのこと。

    「ファンにとってはブリタニア・スタジアムだ。ベット365スタジアム、とは思ってない」と、その男性は言った。

    ちなみに、私にとってもこのスタジアムはブリタニア・スタジアムだった。イングランドのフットボール・ファンの間で有名な、「平日の夜の寒くて雨が降るブリタニア・スタジアムでは、バルセロナでも勝てない」という言い回しが、言えなくなるのは寂しい。というか、前回来た時から昨季までずっと、ブリタニア・スタジアムだったのだもの。(マンチェスターシティも同じだ)

    言うまでもなく、今回、市内で道を聞いた時には「ブリタニア・スタジアム」と言えばみんな、誰もがすぐに分かって教えてくれた。(これも、マンチェスターシティも同じ)

    尚、このストーク・ファンの男性は、このテーブルに近づいてきて、(明らかにリバプール・ファンだと分かるテーブル)「前回は6-1だった」から始めた、ちょっと「ぎょっ」とした感じだったが、後から振り返ると、義理堅いファンだと思った。

    ちなみに、もうひとつ、「ぎょっ」としたネタは、私がトイレに行くから荷物を見ててくれますか、と隣のリバプール・ファンの男性に頼んだ時のこと。「大丈夫だよ、彼らはリバプールの人ではなくスカーバラの人だから」と言ったのだった。

    これは、リバプール市民に対する固定観念で、「リバプールの人は物を盗む」というネタだった。

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    (ストーク・ファン)

    そんな感じの、ちょっと乾いた笑いになった場面はあったものの、殆どの会話は、結構楽しかった。何しろ、その組み合わせで1時間半くらいずっと、喋っていたのだ。

    ずっと後になって、もっと込み始めた時に、後から来た別のリバプールファンのグループが入ってきて、足が悪い初老の男性に席を貸して欲しい、と言ってきた。勿論、OKして席を譲る。と同時に、その男性が我々の会話に参加することになった。

    なんと、その男性は、(仲間はチケットは持っているが、その人だけはチケット取れなかったらしく)、チケットがないので、このあたりのパブで試合見られるところはないか?という質問をした。(この国では土曜日の3時の試合はTV放送がない)すると、ストーク・ファンの男性が、パブを紹介してくれただけでなく、そのパブに電話して、話を通したのだった。初対面だというのに、そんな感じで、親切な行動をしてくれたのだった。

    ちなみに、私はスタジアム付近でジョー・アレンのスカーフを買い、しかもストークのクラブ・ショップの袋を持っていたので(服装は一切、色はなし)、パット見た目では、どちらのファンともわからない。しばらく話をした後で、おもむろに、そのストーク・ファンの男性が私に向かって、「あなたは、ジョー・アレンを見に日本からわざわざ、ストークまで来たの?ストークのファン?それとも、リバプール?」と質問したのだった!

    私は正直に答えるつもりだったが、たまたま、割り込みが入って回答するチャンスがなくなった(回答せずに済んだ)。ただ、リバプール・ファンだということは、分かっていたようで(さんざん、チーム編成の話などしていたので、内容的に分かったのだろうと思う)、続けて「これまでもストークに来たことはあるの?」と質問した。プレミアリーグ昇格シーズンに来た、と答えると、急に、笑顔になった。「すごい!2008年に来たんだね!」と、素直に喜んだ。

    なんか、地元のベテラン・ファンの気質に振れたような気がした。

    今日の席はどこかと聞かれたので、チケットを見せる。£44のチケットを。すると、「ポッシュ(お金持ち、という感じの意味)な席だね!」と言われた。その男性は、シーズン・チケット・ホルダーなので1試合当たり£18だとのこと。そして、リバプール・ファンは、アウェイ・チケット上限制度が適用され、£30だったとのこと。なるほど。

    そして、試合開始20分前くらいになって、やっと、みんなでスタンドに向かう。そこからは、みんな、席がばらばらなので挨拶をして別れた。

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    (なんとなく、みんなで一緒にスタジアムに向かう)

    かくして、あっという間に時間が過ぎ、ギリギリにスタンドに入る。両隣は既に来ていたので、軽く挨拶をして、座った。親子連れが多かった。

    そして、「ポッシュな席」の意味は、座ったとたんに理解できた。なんと、ベンチのすぐそばで、トンネルからベンチまでの中間くらいの位置で、前から5列目くらいだった。控えの選手がゆっくり歩いてくる姿がじっくり、見えた。

    IMG_0559.jpg IMG_0565.jpg IMG_0582.jpg (私の席からピッチを見たところ)

    ちょうど、ピーター・クラウチが100ゴールのトロフィーを贈られるエキシビションが行われていた。私は、周囲のストークファンと一緒に立ち上がって拍手した。周囲と一緒に「クラウチー」と叫びながら。

    その後、選手が続々と通った。周囲のファンは、みな、選手の名を呼んで拍手していた。リバプールの選手にも!だから、私も一緒に「ルーカス!」などと叫んだ。さすがにリバプールの選手はこちらに向かって手を振ってはくれなかったが、ストークの選手は一通り、ホーム・スタンドに向かって手を振った。

    後半になって、前半に負傷で交代してしまったジョー・アレンが通った時は、こちらに向かって手を振っただけでなく、スタンドの子供たちの手を握ってにっこり笑っていた。ジョー・アレンがストークで大人気の理由がさらに分かったような気がした。

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    (ボビー・フィルミーノとマルコ・グルイッチ)

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    (マルコ・グルイッチとユルゲン・クロップ)

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    (トレント・アレクサンダー・アーノルドとベン・ウッドバーン)

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    (ハーフタイムにボビー・フィルミーノとフィル・コウチーニョがウォームアップしていたので、後半早々のサブで出ることがなんとなく予想できた)

    試合は、ご存知の通り、ストークが先制するという苦戦だった。得点の瞬間、私は、(通常と同じように、ホーム・チームに敬意を表して)周囲のストーク・ファンと一緒に立ち上がった。言うまでもなく、喜んで周囲の人と抱き合ったりはしなかった、というか、さすがに心の中は苦しかったので黙って立っていた、という感じか。

    そして、後半フィルとボビーが得点した時には、(声を出さないように)口を押えて下を向いた。周囲のファンに失礼な行動はしてはいけない、という配慮だ。ただ、私の行動からはアウェイ・サポーターとはわからなかっただろうと思う。苦しかったが....

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    (トラベリング・コップ。この日も盛大だった)

    ちなみに、フィルとボビーの得点の後で、アウェイ・スタンドあら赤い煙が出た。ふむ...

    あと、シモン・ミニョレのスーパーセーブは凄かった。周囲のファンが「なんで入らなかったの?」と驚愕する。ストークの選手がコーナーに向かったので「あ、セーブなんだ!」と目を丸くする、そんな感じだった。誰もが素直に脱帽してくれていた。

    すごい、ミグ!(と、叫ばなかったが)

    後は、さすがポッシュな席だから、というか、親子連れが多かったせいか、下品なチャントは出なかった。少なくとも、私の周囲では。レフリーがやり玉に上がっていた。「あなたが注目されていますよ、マイク・ディーン」のチャントには爆笑させてもらった。

    そして、リバプール戦で、相手ファンからサイン・オンがでないのは非常に珍しい、と、心から感心した。

    試合後、周りの人と挨拶をして、スタンドを出た。

    なにしろストークからマンチェスターへは列車はたくさんあるが、ストーク・オン・トレントの駅にたどり着くという大きな仕事が待っていた。早々に出て、駅に向かった。

    そして、スタンドを出た瞬間から、「鉄道の駅へはどう行けばいいですか?」の質問を、ずーーーっとしまくって、片っ端から聞きまくって、なんとかたどり着いた。スタジアム近辺だけでも5回は質問したと思う。道が進むにつれて、人が減って行くので、人を見つける度に、質問した。

    それは正解で、結構、間違っていて引き返した。

    途中から、聞く人を探すのに苦労するくらいに人気のない道が長かった。不安になったので、だれかれ構わず、見つけた人に聞きまくった。大きな分かれ道に至った時、若い男性のグループが見えた。その人たちがさっさと行ってしまいそうだったので、走って追いついて、質問した。そんな感じで、合計20人くらに助けられたと思う。

    そして、道を聞いた人々全員が、一人の例外もなく、親切に教えてくれた。心が温まった。

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    (1時間半以上かかってやっとたどり着いたストーク・オン・トレントの駅)

    結局、来てよかったと心から思った。観光こそは出来なかったが、この町の人々の温かさに触れて、この町を知ることが出来たような気がした。

    ストークの皆さん、ありがとう!

    2017/4/8 ストーク1-2リバプール(イントロ)

    さて、マッチディ!

    6:30に起床し、シャワー&朝食を一通り済ませて、日課になったMENを買いに出る。昨日と同じ隣のコーチ・ステーションに行くと、昨日のスタッフが「今日はあなたにとっては忙しい日ですね」と笑う。マッチデイだから、という意味だ。その通りです!ただ、今日のマンチェスター市内で「マッチデイ」というと、100人中99人がシティ対ハル・シティに行くと思うだろう、と心の中で苦笑する。

    ただ、この時の自分の頭の中は、かなりの確率でシティに行く方に傾いていた。そのような次第で、MENをざっと読んで、ホテルを出た足でトラムの駅に向かう。前回の記憶だと、オフ・ピーク価格の適用は時間制限がある。まちがって時間前に買うと、高い1日券になるだろうから、と思って調べた。

    9:30からが適用されるように読めた。時計を見ると、あと20分ある。9:30になってから買おうと、いったん離れる(この時点まで、まだシティに行くつもりだった)。それまでの時間、まずはピカデリー駅に行って、電車のスト状況を見て来よう、と思った。

    トラムの駅から鉄道のピカデリー駅に向かう道中(500mそこそこ)、何故かストークシティのシャツを着た人を見かける。その瞬間に、妙にストークに魅かれた。もちろん、ストの状況にもよるが、よほど危なくなければ決行しよう、という気持ちになった。

    駅のインフォメーション窓口で聞くと、ストの影響は大丈夫そうだ。じゃ、行こうか、という気持ちにあっさりなってしまった。

    瞬時に決断し、その足でストークに向かうことにした。シティにしようかと思ってホテルを出たので、比較的軽装できたことに気付く。現金もあまり持ってないし、タバコも半日分くらいしか持ってない。(シティに行く場合は、昼食後にいったんホテルに戻って、再度出かけることになるだろうから)。結構、無謀な決断だったかもしれない。

    ただ、やはりストークに行くことにしたのだった。

    その時点で最も先に出る電車に乗る。とはいっても、マンチェスターからストークというのは40分そこそこで、便もものすごく頻繁にある。1本2本のがしてもたいしたことない。

    乗った電車は最終目的地はボーンマスだった。(寝過ごして終点まで行ったら大変だ!)。長距離列車なので、車両が複雑になっていた。B車両に入って開いてる席に座った。

    アナウンスが入ったので、真面目にきくとなんと、なんとB車両は(指定の券はないけど)全席指定だと言っている。あらあら、と思い、隣の車両に移る。そこは、比較的込んでいたが空席はあった。それにしても、この国の公共交通機関は難しい。座席に指定の券がささっていれば指定済、という意味だと思っていたら、こんな大逆転があるとは!

    途中、ストックポートなどに止まる。マンチェスターシティ・ファンの地元として有名な町だ。昔、1980年代に訪れた時に10CCのスタジオがあるのでわざわざここまで来たことを懐かしく思い出す。別の筋から、グレアム・グルドマンはシティ・ファンだと聞いたが、(サルフォード出身なのに!)、ストックポートにスタジオを作るという感覚は、それが正しいと思っても無難かもしれない。

    さて、あっという間にストーク(ストーク・オン・トレント)に着く。

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    (ストーク・オン・トレントのホームと駅前にあるホテル)

    ホームでマンチェスターシティのシャツを着た家族連れがいた。ふむ。私はこの人たちと逆の行動をするのだ、と苦笑する。

    さて、着いてまず、ツーリスト・インフォメーション・センターを目指す。時間的にもまだ余裕があるし(とこの時は思った)、できれば市内観光でもしたいので、まずは地図を得ようと思った。

    しかしこれが、実は間違いだった。そもそも、駅からツーリスト・インフォメーション・センターがあるシティセンターと、スタジアムはトライアングルという感じで、無駄な道のりだった。素直にスタジアムへの行き方を質問すればよかった。

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    (ストーク・オン・トレントの地図)

    駅からツーリスト・インフォメーション・センターへの道を、まず駅できく。スタッフがとても親切に教えてくれる。徒歩では遠いのでバスで行くように言われる。バス停を教えてもらって、そこからシティ・センターと言えばおろしてくれると言われた。

    確かに、バスはすぐ来たし、シティ・センターで降りるのは簡単だった。(ただ、ひとつ前のバス停で多くの人が下りたので、隣の人に聞いてしまったが)。シティ・センター、というか、バス・ステーションという名称だが、ここが終点だった。

    下りて、ツーリスト・インフォメーション・センターを目指す。ここでも窓口で聞いて、その通り進む。と言っても結構、遠い。いくつか曲がる必要があり、曲がる場所を間違えると全然違うところに行く。途中、出会った人に聞きながら、進んだ。

    ということで、ツーリスト・インフォメーション・センターに行き着くまでに既に、何人にも道を聞いた。何度も、間違って違うところで曲がったことを教えられた。みんな、一人の例外もなく親切だった。とてもありがたかった。

    ただ、なんと難しい町だろう、と弱音が出た。ともあれ、ツーリスト・インフォメーション・センターには(全体で考えると)比較的順調に、たどり着いた。

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    (ツーリスト・インフォメーション・センター)

    もうこの時点で、ストーク・オン・トレントの駅に着いてから1時間近く経っていた。マンチェスターから40分たらずでストーク・オン・トレントに着いたので、楽勝かとたかをくくったのが、全く甘かったと実感した。

    時間があれば市内観光でも、どころではなかった。ともあれ、質問は、「今日の試合を見に、ブリタニア・スタジアムに行きたいのですが。その前に、時間があれば、市内観光をしたい」ということで、地図を貰った。

    ブリタニア・スタジアムへの行き方は、正直、大変だった。1時間に1本しか、しかもバス・ステーションからしかないとのことだった。時計を見ると、次のバスまでに30分くらいあった。ただ、バス・ステーションからここまで、結構、迷いながら歩いたので、寄り道せずに戻って、コーヒーでも飲みながらバスを待とうと思った。

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    (バス・ステーションからブリタニア・スタジアムへのバス)

    15分前くらいになったら、ストークのシャツを着た2人組が来たので、ブリタニア・スタジアムに行くの?と聞く。そうだという。おかげで、若干、ほっとした。やっとバスが来た時には、顔を見合わせてガッツ・ポーズをしたくらい。

    ちなみに、前回(2008-09季)ブリタニア・スタジアムに来たときはリバプールからだったので、コーチできた。その時は、シティ・センターをはさんでスタジアムと逆方向だったので、物凄く遠くて、大変だったという記憶があった。しかも、コーチ・ステーションからのバスはスタジアムから2-3キロあるバス停で降ろされて、そこからスタジアムが見えるまでに不安になるほど歩いた。その時のトラウマがあったので、構えていたわけだ。

    しかし今回は、スタジアムの目の前がバス停だった。

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    (バス停から見えるブリタニア・スタジアム)

    時間は12時前。スタジアムをぐるっと回りながら、チケットオフィスを探す。この試合は発売早々に完売したのだが、私は発売になってすぐに買ったので、比較的選択肢がある状態でチケットを確保できた。ただ、外国在住のファンへはチケットは自動的に当日受け取り扱いになる、と言われた。

    今回もそうだった。また、この試合は、ストークが販売制限をしていたようだ。(他のクラブでも試合によっては制限をかけることがある)。前回、チケットを買った時と同じ会員番号が有効だったので(会費は無料)、ログインすると、初めてリバプール戦のチケットが選択可能になったので。

    尚、価格は£44。ユナイテッドのエバトン戦が£41だと思うと、高いと思った。ただ、これは私が高い席を選んだということは後から教えてもらったのだが。

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    (チケットオフィス)

    当日受け取りは、全く問題なく受け取れた。

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    (チケット)

    2017/4/7 ヨークへ(余談)

    7:00起床。今日は疲れていたので、アラームに起こされた。やっと時差ボケが完全に抜けて、現地時間に体が慣れたという感じか。食事をして、ヨークに向けて出かける準備をする。今日は、実質的に初めてのノン・マッチ・デイだ(昨日もそうだったが、前日のマッチ・オブ・ザ・デイを見たり、アンドルーとずっとフットボール談をやってたので、フットボールから抜けてなかった)。

    出発前に、隣にあるコーチ・ステーションのキオスクにMENを買いに行く。スタッフが昨日(MENの無償配布日)と勘違いして、無料でくれるところだった。途中、間違いに気づいたが。P75払って、出る。でも、このMENの価格は、木曜日が無償配布の日で、土曜日が£1.05、日曜日は休みでそれ以外はP75。プロのスタッフでも間違えるくらいだし、混乱するのももっともだと思った。

    いったんホテルに戻り、MENをぱらっと見る。なんと、「ローマン・アブラモビッチならペップはもう、P45(くび)を言い渡されるだろう」という見出し。忍耐力がない人が、世の中にはいるのだと、半分呆れた。

    さて、ヨークへ!

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    (ヨーク駅前)

    マンチェスターからは、ハダースフィールド、リーズ、もうひとつ止まって、ヨークという工程になる。最終地(ヨークの先)はミドルスバラだった。つまり、鉄道でサンダーランドに行く場合はこの列車で、ミドルスバラで乗り換えということか(たぶん)。ふむ。バスは乗換なしで行けるので、安いし便が良いというわけだ。

    窓から景色を見ているうちにあっという間に着く。所要時間は1時間15分くらい。消して遠くはないが。ちなみに、途中のリーズは大きな町で、たくさんの人が下りた。

    ヨークに着く。鉄道の駅から、まずはインフォメーション・センターへ。駅前の地図を見ると、少し(500mくらい?)離れている感じだ。周囲の景色はものすごく美しい。地図を見ながら歩かないともったいないと思って、まずはインフォメーション・センターを目指した。

    途中、パブに入ってトイレと、道を聞く。スタッフが親切に教えてくれた。いい感じのパブだった。

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    (ヨーク駅前からインフォメーション・センター方向にあるパブ)

    教えられたとおりに歩き、難なくインフォメーション・センターに着く。そこまでの道も、素晴らしい景色だ。来てよかったと思った。

    インフォメーション・センターは特に込んでいるわけではなく、すぐ自分の番が来た。市内観光について質問する。1日のみの滞在というと、ホップ・オン・バスを進められた。価格は£13と高かったが、結果的に正解だった。お蔭で、歩くと非常に遠い場所も見ることが出来たし、観光のポイントも教えてもらえた。それに、たまたま、ガイド付きのバスに当たった(1日数回しかないようで、物凄くラッキーだったようだ)。おかげで、歴史的な背景を説明してもらえて、物凄く有意義だった。

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    (インフォメーション・センター。奥にヨーク・ミンスターが見える)

    歴史の説明で、面白かったのは、近隣地区・国の固定観念ジョーク。スコットランド・ネタと、ランカスター・ネタだった。まずは「スコットランドの人、いますか?」とガイドが質問する。一組が手を上げた。そこで、ガイドさんは、スコットランドに関する説明を工夫したようだ。次に、ランカスターから来ている人はいないとわかり「ああ、よかった」といったのには爆笑。ばら戦争ネタだろう。隣のリーズのファンが、マンチェスターユナイテッドを目の敵にする背景がわかるような気がした。

    面白かったのは、リチャード三世ネタだった。ヨークはリチャード三世ゆかりの土地で、それを売り物にしているのだが、昨年、例のレスターの駐車場でリチャード三世の遺骨が見つかった件、あれがヨークの人の誇りを傷つけたようだった。遺骨の埋蔵について、ヨークの人々は猛烈に反対したのに、結局レスターに取られたのだった。という話をガイドさんが説明した後で、ため息をついた。「あの後、レスターシティFCはプレミアリーグ優勝し、ヨークシティFCはリーグから降格した」の落ちには爆笑させてもらった。

    今度、もしカップ戦でレスターと当たったらリチャード三世ネタのチャントが飛び交いそうな感じだ。

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    (ヨークのホップ・オン・バス)

    なるほど。

    後から、ウォール・ウォークの中間地点にあるリチャード三世の博物館も見た。歴史好きの私は、ばら戦争の話も興味深く読んだことがあったし、リチャード三世については、「時の子」という推理小説を読んで以来、結構深く記憶に残していたので、地元の人々からこういう話を聞くと、とても嬉しくなる。

    思わず、笑いそうになってしまった。

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    (リチャード三世のミュージアム)

    バスを降りて、町中に入ってお茶と思ったところ、Ayaから勧められたBetty's Tea Roomはすごい列が出来ていた。場所はすぐに見つかったが、この列に入って並ぶ時間はなさそうに思えた。諦める。

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    (Betty's Tea Room)

    おなかがすいていたので、他の店を探すことにした。Betty's Tea Roomは、午後のもっと後の時間に再度、来てみたが、その時も列ができていたので結局入れなかった。でも、いい感じの店だった。はやるのも理解できた。

    さて、昼食は、Betty's Tea Roomからちょっと行ったところにあったオスカーという店に入った。ヨークシャーらしくローストものを売り物にしているレストランだった。ラムのステーキとビール付けオニオンリングを頼む。おいしかった。

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    (オスカーというレストランで昼食)

    お腹も満たされて、またウォール・ウォークを再開する。美しく、いい街だ。金曜日だったが、観光客らしい人がそれなりにいて、多くの人がウォール・ウォークをやっている。今日は、(レスターのリチャード三世ネタを除くと)フットボールとは縁がない、リラックスした一日になった。

    あっという間に時間が来て、帰途につく。

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    (ウォール・ウォーク)

    帰りの電車は混んでいて、いつものことながら、帰途は辛かった。疲れと、窓の外の景色は朝見たので、それほど目新しさがない。たいくつで、早く着かないかと思い始めると旅が辛くなる。いつものことながら、同じサイクルだ。

    なんとなく、日帰り旅行は日曜日のサンダーランドで打ち止めかなという気になった。その翌日、もし体力が残っていたらリバプールに行って、クラブショップに行こうかと思っていたのだが、わずか35マイルそこそこの旅行も億劫な気がした。

    月曜日より、明日(土曜日)のことが問題が残っていた。

    マンチェスターに着いて、明日の行動がまだ決まらない。ふむ。ストークに行きたいが、ストの影響でダイヤが乱れてうんぬんの心配があれば、ただでさえ辛い帰途が、二重に辛くなるだろうから、どうしようか。

    ともあれ、考えているうちに眠くて仕方なくなった。夕食もそこそこで、寝ることにした。明日、ストークに行くか市内に留まってシティの試合を見に行くか、明日になってから決めよう、と思いながら。

    2017/4/5 リバプール 2-2 ボーンマス(イントロ)

    マッチデイ!

    昨日のような時差ボケはなく、普通の時間に起きて、朝食の後キオスクにMEN(マンチェスター・イブニングニュース紙)を買いに行く。今日の試合も夜で、アンドルーの家にまず行き、そこから車でアンフィールド入りという予定だったので、朝は比較的ゆっくりだった。MENを読んでから、出かけることにした。

    うむ。凄い内容だ。昨日の引き分けでトップ4の可能性は消えた、と断定している。なんと過剰反応の地元紙だろう。トップ4のライバルは殆どが今日試合があり、ポイントを落とす可能性があるというのに(その通りになったが)。

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    (この日のMEN。ユナイテッド・ページはきつい内容の記事で満載だった)

    さて、アンフィールドへ。

    今回は(事情があり)アンフィールドのチケットはホスピタリティを取ることになった。クラブが正式に販売しているオフィシャル・チケットだが、付加価値が付いて、チケットそのものの価格の4倍近い金額を費やした。

    付加価値の方の内容は、マッチ・プログラム(£3.5)と、試合前のディナー(3コース)、そして目玉がレジェンドだ。誰に当たるかはわからなかったが、食事の内容などを考えるとどう高く見積もっても£40くらいだろうし、レジェンドだけで£100近い金額になっていることは想像に難くない。まあ、クラブの売り上げ向上策の一つということだと思う。

    尚、ホスピタリティのチケットを買うには会員登録が不要だ。つまり、高い年会費も不要ということで(その分も含まれているかもしれない)、計算すると、まあ、許容範囲かもしれない。そして、(私のように)年会費を払って会員になっているファンは、会員の購入履歴に記録されるので、今後のロイヤリティ・ポイントにも使える。(これはあまり関係ないが)。

    オンライン・ショップで売っている非公式のチケットの価格は、殆どが同じくらいで内容はチケットだけ、しかも発見されると罰せられる可能性がある類のものも少なくないので、同じ金額を払うならクラブがオフィシャルでやってるホスピタリティにすべきだ、という気はする。もっとも、今後もホスピタリティを利用するかと聞かれれば、うむ、と考えてしまうが(高いので)。

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    (チケット)

    ホスピタリティのチケットは紙で発行される。通常は会員カードがチケットになっているので(マンチェスターシティ、マンチェスターユナイテッドも同じ)、アンフィールドのチケットを紙で入手したのは何年ぶりだろうと、これは正直、感激した。

    余談だが、前回オールド・トラッフォードに行った時には、8月で会員証の発行前だったので、紙のチケットが代替された。マンチェスターのクラブは何故か2つともそろって、シーズンごとの会員証で7月に受付開始なのに、発行が9月中旬になる。だから、外国人だけでなく地元のファンでも、8月の試合に行く場合はほぼ100%、紙になる。今回は、会員証で入場したが。で、ユナイテッドは試合前になるとストーカーかと思うくらい何度も何度もメールをくれる。「会員証でそのまま入ってください。あなたの座席はこのメールに書かれているので、このメールを持参してください」という感じのメールが、いかにも携帯メール用のフォーマットのものと普通のフォーマットのものと。親切だとは思うのだが、あまりにも何度も来たので、最後は「あ、4通目だ!」と苦笑してしまった。

    話を戻して、そのような次第で、マンチェスターの2クラブのチケットは最近の分でも紙だったこともあるので、アンフィールドの感激とは違った。

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    (道中。リバプール市のはずれにあるパブ)

    アンドルー宅からアンフィールドまでの道のりで、まずはおしゃれなパブを通りかかる。このパブは、80年代にリバプールのチーム一行が、試合後にみんなで寄ったパブだという。市内のパブだとあまりにもファンが多すぎるので、ここまで来て、選手たちは(監督たちも)リラックスしたのだという。アンドルーが教えてくれた。

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    (エイントリー)

    そして、有名なエイントリーの前を通る。競馬レースなのだが、年一度のお祭りで、国中から正装したファンがここに集まってくる。女性のドレスが別の目玉になっているという、本当に凄いお祭りだそうだ。それが、この土曜日に行われることになっていた。

    そして、土曜日にリバプール近辺では鉄道のストが計画されていた。このエイントリーに合わせて実行するのだそうで、リバプール近辺のダイヤがものすごく影響を受けることになっていた。あ、これって、マンチェスターからストークの便も関係あり?とアンドルーに聞く。ストーク編で書いたように、最終的には問題なかったが。

    余談ついでに。アンドルー宅でスカイスポーツを見ていると、話題はジョゼ・モウリーニョがルーク・ショーを侮辱したことで満載だった。前日のエバトン戦では同点PKを得たくらいの活躍をしたのに、モウリーニョは「ルークは体を動かすだけで、頭は私がルークに教えたこと」、つまり、ルーク・ショーはモウリーニョの言われるままに体を動かす若手(頭脳が乏しい若手、という感じ)ということで、イングランド中が騒然としていたのだった。

    まあ何とも、良い意味でも悪い意味でも話題の中心になる人だ。それにしても、イングランド代表選手の、しかも18歳で代表チームの中心メンバーになった選手を、ベンチに追いやっただけでなく、何度も公の場で批判する、その行動は、さすがにイングランドのメディアにはウケなかった。

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    (ホスピタリティのディナー会場)

    さて、アンフィールドに着く(スタジアムからはかなり離れたところに駐車して、歩いた)。試合は20:00キックオフで、ホスピタリティの会場は17:00開場となっていた。で、着いたのが18:00になっていた。

    入って、名前を言ってチケットを受け取った。到着順に席が割り当てられる。我々は17番のテーブルに通された。

    ふと見ると、今日のレジェンドはロイ・エバンスだった。

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    (ロイ・エバンス)

    さっそく、ロイと写真を撮り、さらっと会話を交わす。日本から来たというと初めて?と聞かれたので、何度も来ています。あなたが監督だった時にも来ましたよ、と答える。すると、ロイは「私のことをクビにせよ、と叫んだ?」と笑ってジョークを言う。いい感じだった。

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    (ロイ・エバンスがマッチ・プログラムにサインしてくれた)

    アンドルーにその話をすると、「さすがロイだ。気の利いた言葉がさらっと出る」と感銘を受けていた。アンドルーはひどく感激していた。リバプールの(現存の)レジェンドの中でも、最も好きな人のうちの一人だという。

    アンドルーは、ロイに「あなたはクラブからひどい処遇を受けた。クラブのやったことは間違っていた。あのような措置を受けたのは不条理だった」と言ったという。ロイは「ありがとう」と言っていたとのこと。

    もちろん、私もはっきり覚えている。グレアム・スーネスの後任として監督になったブートルーム出身のロイ・エバンスは、アタッキング・フットボールを植え付け、スティーブ・マクマナマン、ロビー・ファウラーを始め、地元出身中心に多くの若手を見出した凄い監督だった。世の中は「良い人過ぎて、一部の選手のエゴを抑えることが出来なかった」と言っていた。それは、例のスパイス・ボーイズと言われた時期のことだ。悪名高き、白いスーツでFAカップ決勝に臨んだのもロイの時だし。

    いわば、能力があるが世間知らずの若手が、世間知らずの行動でスキャンダル(上述のようなこと)を起こし、チームの成績が低迷した、その責任を取らされたのがロイだった。(と、アンドルーも私も思っていた)。

    クラブの処遇というのは、言うまでもなく、ジェラル・ウリエを共同監督にして、ロイに辞任を(暗に)強制したことを言っている。誰の目にも、共同監督すなわち、ロイにやめろと言っていることだと分かった。クビにできないから、辞任させたのだ、と。

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    (同じテーブルに座ったデンマークのファン・グループ)

    ちなみに、同じテーブルに座ったのはデンマークから来たというグループだった。ダニエル・アッガーはどうしていますか?と聞くと、にっこり笑って教えてくれた。引退した後は、ビジネス界でそれなりに成功しているのだとのこと。

    そんな感じで、ホスピタリティの会場では、ちょっとポッシュな食事をしながら、ファン同士の楽しい会話を一通りやった後で、1時間そこそこでスタンドに向かうことにした。会場はスタンリー・パークの端にあり、アンフィールドへは10分そこそこの距離だ。

    2017/4/4 マンチェスターユナイテッド 1-1 エバトン(オールド・トラッフォード)

    ディーンズゲートは、マンチェスター市からサルフォード、トラッフォード、ストレトフォードへと向かう玄関とも言える町だ。つまり、ユナイテッド・ファンにとっての地元の町。例の、シティ・ファンがカルロス・テベスの「マンチェスターへようこそ」ポスターを仕掛けた場所だ。

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    (ディーンズゲートの鉄道の駅)

    鉄道の駅と、トラムの駅が隣り合っていて、便は良いと思うが、なんとなく、暗い(電灯が少ないせい?)感じがして、あまり来ない。珍しいので、少しウロウロすることにした。そして、角にあったバーに入る。

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    (バーからトラムの駅方向を見たところ)

    バーに入り、ぼーっと外を見ていると、ユナイテッド・ファンらしき人がたくさん、トラムの駅に行く。なるほど、あの人たちと同じように、あの階段を昇ればよいのかと思った。

    しばらくしてバーを出て、DeansgateからOldTraffordへ向かう。トラムのホームはすごい人だった。さすがに。

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    (トラムの駅と、ユナイテッド・ファン)

    時間は、まだ17:00と試合前3時間というのに、既に人出があった。トラムはすぐに来て、込んではいたが乗り込めて、オールド・トラッフォードに着く。

    駅のすぐ隣にあるクリケット・グラウンドが工事中だった。こちらのオールド・トラッフォードは、クリケットでは名門で、インターナショナルの試合も行われる。スタンドのメンテナンス工事か何かだろうかと思いながら、通り過ぎる。

    そこを通り過ぎて、ずんずん歩くと、ルー・マカリのチップス屋などがある通りに面し、サー・マット・バスビー・ウェイとフットボールの方のオールド・トラッフォードに着く。

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    (オールド・トラッフォードのイースト・スタンドと、ホーリー・トリニティ像)

    ●試合

    ちなみに、この日に驚いた(しみじみ、感じた)のは、試合前にメインゲートにふらっと立っていると、会話のほとんどが知らない言語だったことだ。複数の言語が飛び交っていて、英語はほとんど聞こえない。アジア系の言葉ではないかと思う。この国際色は凄いと思った。リバプールもインターナショナルだが、ここまで外国語だらけというのは、さすがにないような気がする。

    マンチェスターのファンが、「ツーリスト」と言う気持ちがわかるような気がした。もちろん、私もその一人なのだが、そう呼ばれても文句は言えないと思った。今日の試合も満員ですぐに売り切れになっていた。直前になって(キャンセル分らしい)追加発売があって、ラッキーなことにチケットを今回もクラブから直で入手できたのだが、£41。地元のファンにとってはこの価格高騰は、いくら高くても買う外国人ファンがいるから、という不満が出るのはもっともだと思った。

    すみません。

    1時間前くらいに、ゲートをくぐる。セキュリティ・チェックはやはり、厳しかった。前回は何もなかったのに、今回は女性スタッフのいるターンスタイルに行ってと言われて、ボディ・チェックを受けた。さらに、バッグの中を開けさせられた。バッグの中身チェックは、なんと2回あった。すごい。ここまでやって、昨季のあのスキャンダル化、という気もした。昨季のがあったから、セキュリティが強化されたのか、どっちかわからないが。

    ただ、シティで問題になっているような(シティ・ファンが文句言うような)混乱はなかった。スタッフの数も多かったし、チェックはつつがなく行われた。ユナイテッド・ファンが「わがクラブの方では効率的にやっている」と言っていたが、その通りだと思った。

    スタンド裏のバーに行き、サイダーを買う。前回はビールしかなかったので、改善された!と喜んだ。

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    (日清がスポンサーになっているため、スタンドでプログラムを買うとカップヌードルがおまけに付いてくるという)

    スタンドに行く前に、Betすることにした。試合結果は1-1に£4、ゴールスコアラーは、オッズを見て考えた。ズラタン・イブラヒモビッチとロメル・ルカクだとベットする意味がない。あり得ない人に賭けようと思い、リストを見て考える。フィル・ジャギエルカ?うむ。これはあり得なさ過ぎた。じゃ、デイビスかな、という感じで決めた(正直、ジャギエルカは考えた。やめたけど)。

    窓口に持ってゆくと、ぎょっとした顔で受け取ってもらった。うむ、内容を見ると悲観的なユナイテッド・ファンか、ホーム・スタンドに紛れ込んでるアウェイ・サポーターに見えるだろう(どちらでもない、というのが真相だったが)。

    ちなみに、試合結果に関しては、引き分けだということにかなり自信があった。最近のユナイテッドのホームでの状況を見ると、誰もがそう思うだろう。問題は得点だけだと思った。当たったことは周知のとおりだが。

    もちろん、純粋に試合を考えると、残念な引き分けだったが。

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    (ベットとサイダー。マッチ・プログラムはゲートの前で買ったのでカップヌードルはもらえなかった)

    30分くらい前にスタンドに行く。私の席は、試合開始数分まで、右側が開いていた。しばらくして、人が来たので空席は2つだったが。左隣は人が来たが、その人の左は2つ、空席だった(記録は満員だと思うし、他の列は空席は特になかった)。はた目から見ると、私と左の人が組になってきているように見えただろう。

    その人は、バリバリの地元のファンという感じの人だったので、隣が変な外国人でがっかりしたのではないかと思う。座った瞬間はあいさつしたが、その後、試合中、一言も会話しなかった。

    で、この隣の人の動作は、申し訳ないが、おかしかった。ユナイテッドが本当に情けないプレイをし続けたので、何度も頭を掻きむしっていた(気の毒だが、笑いをかみ殺すのに必死だった)。

    でも、向かいのストラトフォード・エンドと同じくらい、一生懸命チャントして応援していた。1点取られた後も。偉いと思った、というか、地元のユナイテッド・ファンはこの人のような人々が標準なのだと実感したのは前回の訪問時だった。今回は、やはりその印象が確認された。

    つまり、チームが勝てないと監督クビを騒ぎ、インターネットで反乱を起こすようなグローリー・ハンターは「ツーリスト」だけなのだ、という、地元のファンの間での会話は、間違ってはいないと思う。

    すみません。

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    (イースト・スタンドからの風景。対面がストレトフォード・エンド)

    ちなみに、私はたぶん、途中で隣の人に正体がばれたのではないかと思う。もちろん、エバトンの得点の時に喜んだりという言語道断な行動はしなかったし、試合を通して声は出さなかった。ただ、要所要所の反応が(我慢できず)、いかにもエバトンを応援しているようなそぶりだったと思う。ルカクが絶好のチャンスで外した時、頭を抱えて呻いてしまったし。。。

    先制ゴールの時は、喜びをかみ殺すために下を向いて口を押えたので、この時は怪しくなかったと思うが。

    ただ、最後の同点PKは、頭を抱えて沈んでしまった。周囲は総立ちだった時に、だ。これは、普通の得点ならば立つだけは立ったと思うが(ストークの先制ゴールの時みたく)、この成り行きではその余裕もなかった。

    尚、シティ・ファンが「マンチェスター特有の現象?」と言っている、試合が終わる前に半分がいなくなる現象は、やはりあった。多くの人が80分くらに去っていった。隣の人は最後まで残ったが。

    シティ・ファンとユナイテッド・ファンが空席の数を数え合うジョークの応酬は、「TVで他の試合の見る限りでは、他のクラブはマンチェスターの2チームほどひどくない」という結論に達したことがあり、笑ったことがある。

    でも、ユナイテッドは今季、結構遅い時間に得点しているのに、それでも帰るの?という気はした。

    今日の試合も、帰った人たちは、同点になったことを知ってどう思っただろう、とふと思った。

    そうそう、試合中の両ファンのやり取りは結構、笑えた。マンチェスター対マージーサイドのチャントは、ユナイテッド対リバプールだけではなかった。エバトン・ファンは何度も「マンチェスターは△△だらけ(UEFAが昨季リバプールを処分した、あのチャント)」が出たし、ユナイテッド・ファンが「You Scouse B*** (スカウサー野郎め、という感じ)」を繰り返した。

    何より笑えたのは、サイン・オン(You'll Never Walk Aloneの替え歌で、失業ネタ)が何回か出たこと。エバトン・ファンに向かって、失業ネタはさておき、You'll Never Walk Aloneの替え歌を歌うとは。

    爆笑させてもらった。まじに。

    あとは、ユナイテッド・ファンがシティの歌を要所要所で歌ったところは、前回もそうだったが、微笑ましい感じだった。TVで見ていたシティ・ファンが、また喜んでいるだろうと想像できた。

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    (試合後のスタジアムからトラムの駅へ向かう途中で、フルタイム・デビルスがインタビュー)

    帰り道、トラムの駅に向かうと、さっそく、フルタイム・デビルスのインタビュー現場が見えた。立ち止まって聞く程に余裕はなかったので、さっと通り過ぎたが、耳に入った質問は、「ジョゼを今後も支持できるか?」というものだった。回答が聞けなくて残念だった。

    (早く帰った人が多かったせいか)76,000人も入るスタジアムの最寄り駅というのに、道もそれほど込んでもいないし、駅も想像の範囲内の混雑だった。列はあったが、トラムはすぐに来て、しかも最初に来たトラムに乗れたのだから、待ったとは言えない。

    前回、シティに行った時、試合後に1時間たってやっと最初のトラムが来て、そこから2台目のトラムにやっと乗れた、ということを考えると、人数の割にはユナイテッドの方が遥かに優秀だ。シティは、この点ではユナイテッド・ファンから笑われるのは仕方ないと思った。

    トラムに乗りながら外を見ていると、オールド・トラッフォードは近いと思った。たぶん、トラムが止まっても歩いて帰れるだろうと思った(ポケモンで慣れた私には、特に楽勝で歩けると思った)。後から行く、ストークのスタジアムに比べると、どのスタジアムも近いという気がするが。

    ホテルの最寄りの駅(ピカデリーガーデンズ)に着いたのは23:00より前だった。余裕でルームサービスを頼み、軽い夕食を済ませて、明日に備えることにした。

    さて、明日は本番だ!

    2017/4/4 マンチェスターユナイテッド 1-1 エバトン(イントロ)

    目覚めると4:00だった。ああ、今回も時差ボケだ。いったん、起きた後はもう眠れない。今日の試合は眠くなりそうだ、という気がした。なにしろ、ユナイテッド・ファンが(ボーリング、ボーリング(たいくつ、という意味)と自嘲するような試合内容が続いているチームだし。

    結局、起きてだらだらすることにした。6:00 くらいになって、BBCを付ける。あら、フットボール・フォーカスのダン・ウォーカーが普通のニュース番組の司会をやていた。なるほど。発見だった。

    昨夜は買い物もしてないし、ティーバッグも1つしかなかったので、朝食の時間になるまで、白湯を飲んで待った。朝食は7時開始、それまでBBCを見続ける。今日はプレミアリーグの試合の日だというのに、ニュースは昨日のデビッド・モーイズの事件(BBCの女性ジャーナリストをひっぱたく、と言った事件)の謝罪のニュースばかりだ。

    だらだらテレビを見ていると、朝食の時間になった。フル・イングリッシュ・ブレックファーストを堪能した。

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    (イングリッシュ・ブレックファースト)

    7:30、朝食を済ませて、外にMEN(マンチェスター・イブニング・ニュース紙)とティーバックを買う。さすがに平日の朝なので、通勤客で混雑していた。ここは町中のその中心地だから、人が多いのは当たり前なのだが。

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    (マンチェスター・イブニング・ニュース紙)

    ふむ。MENは一面記事がペップだ。マッチデイで地元紙とは言え、スポーツ紙ではなく一般紙なのに...と苦笑する。

    ちなみに、このホテルのすぐ向かいにあったツーリスト・インフォメーション・センターが引っ越ししていた。前の場所には別の店舗が入っていた。引っ越し先はすぐ向かいのビルだったが。この町のツーリスト・インフォメーション・センターが引っ越したのは、はじめ来た1980年代から通算で2度目だ。隣のリバプールとは違って、なかなか引っ越さないなあと思ったことがあったが、とうとう引っ越したか、という感じだ。

    さて、今日は試合が夜(20:00)なので、昼間は一日市内観光をしようと思った。また、何か目新しいものがあるかもしれないので、まずはツーリスト・インフォメーション・センターに行ってアドバイスを受けようと思ったのだ。

    ホテルに戻り、出かける支度をして、9:30スタート。まずはツーリスト・インフォメーション・センターに行く。客は私が2番目だった。最初の男性は、出張か何かで来ていて、自分のホテルの場所がわからない、と会話をしていた。結構、遠いですよ、とかいう会話が聞こえた。

    ともあれ、すぐに終わり、私の番になった。

    今日は、(2年前のオールド・トラッフォード訪問とは違い)、じゃけんにされなかった。まだ時間が早かったから、ユナイテッド・ファンが道を聞きに来る時間ではないからだろうか。前回は、昼間の試合だったので、「オールド・トラッフォードへの行き方」を聞く観光客でごった返しており、スタッフも流れ作業的に対応し、それ以外の質問はじゃけんにされたのだった。

    ともあれ、今回は、市内観光の場所も親身になって教えてくれた。夕方の試合を見に行くと言うと、今度はトラムを進めてくれた。前回はバスを勧めてくれたので、行きは良かったが帰りがさんざんだった。その時、最初から(アドバイスを無視して)トラムで行けばよかったと思った。

    が、今回のは正解(トラム)を勧めてくれた。ひょっとして、このスタッフはシティ・ファンではないのかもしれない、と思った。

    さて、教えてもらった見どころの中に、行ったことがない場所があった。しかも、週一回しか開かないという、警察ミュージアムに行くことにした。行ってみると子供だらけ。いかにも地元の。子供向けのクイズをやっていた。途中の場所でスタッフに質問して判明したのだが。面白かったし、スタッフは親切だった。外国人観光客向けというよりは、地元市民向けのミュージアムだと思ったが、でも楽しめた。

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    (警察ミュージアム)

    ミュージアムを出て、次はビクトリア方向に行こうと、地図を見ながらとことこ歩いた。

    地図と道を見比べて歩いてなかったので、気づくと行き過ぎていた。左手にLowry Hotelが見えたところで、行き過ぎだと気づく。これは、ユナイテッドのチーム一行が試合前の宿泊所として使っているホテルだ。MENがいつも具体的にホテル名を出すので、誰でも知っている。時間的に、今まだチーム一行はホテルにいるかもしれない。追っかけみたいで恥ずかしかったので、近寄らないことにした。

    地図を見ながら、ビクトリア方向に軌道修正する。と、右に曲がったところで、なんと、ペップが出現した。ホテルの隣(いくつか隣)のビルから出てきたのだった。あらあら、と思っていると、黒い車に乗り込んだ。ふむ。ペップはマンチェスター市内の中心地のアパートに住んでいる、とMENが書いていたが、ひょっとして、ここ?

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    (ペップが出て来たビル)

    ちなみに、私が立っている場所からは大きな道を挟んだ向かいだったので、走っても追いつけそうにない。写真も撮らなかった。というか、こういうプライベートな場面で追っかけする気になるほどファンでもないし、そもそも、失礼だろうし。ちなみに、ペップが来るまで行ってしまうまでの間に、人もほとんどいなかったし、誰も寄って話しかけた人はいなかった。

    さて、ビクトリアに行き、まずは大聖堂へ。このころから、町中に人がだんだん増えてくる。すぐ隣にある国立フットボール・ミュージアムに入るとすごい人だった。さすがはマッチ・デイだ。

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    (マーカス・ラッシュフォードのシャツが展示されている)

    昼時になり、疲れたので、荷物を置きにホテルに帰る。すると、宿泊客が続々入って来た。たぶん、多くの人は試合に行く人だろうと見えた。夜の試合だから、今日泊まる人が圧倒的に多いのだろう。

    荷物を置いて、すぐ出かける。なんとなく、ディーンズゲート方面に行き、昼食をとって、時間があればMOSIに行って、ちょっと見たらその足で試合に行こうという計画だった。結果的に、MOSIに入る時間はなかったが。

    2017/4/3 出発 (イントロ)

    今回はJALの始発で羽田に行き、羽田からJAL便でロンドンに行くことになった。ロンドン-マンチェスター間はいつも通りBAだが、ロンドンでの乗り換えがBAが最も楽なので、本当はBAで行きたかったのだが、値段などの理由で、BAではなく久々にJALになった。

    朝、5:00に起きて、いつもの空港送迎タクシーで千歳空港へ。ちなみに、JALの特典の一つがマイルでアップグレードできることだったので、申し込んだ。予約した時点では空席待ちで、取れたら連絡(電話)が来ると書かれていた。しかし、何の連絡もないまま当日になったので、結局満席で取れなかったのかと思い、チェックインする。

    セキュリティを通って、ラウンジに落ち着いて航空券を見ると、なんと、アップグレードされていた。チェックイン・カウンターのスタッフが何も言わずに(荷物はマンチェスターまで行きます、ということ以外はほとんど何も)言ってくれなかったのだが。

    ともあれ、羽田からはビジネスだ、と、ちょっと嬉しくなった。アップグレードのマイルが結構高いので、片道しかできなかったのだが、いつも帰りはずっと寝ているのでビジネスにするのはもったいない。行きだけでいいや、という感じで。最近、出張がない仕事になったので、千歳のラウンジが新しくなってから初めてだった。ちょっと、迷う。

    羽田からロンドンへ

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    (ビジネスクラスの席)

    JALのビジネスは、ずっと前に(もちろん、マイルで)乗ったことがあったが、かなり変わったと思う。ベッド時が完全にフラットになる。すごい、と思った。お蔭で、かなり良く眠れた。到着前の朝食時より少し前に目覚めて、夕食(昼食?)を頼んで、その後はちょっと時間があったので映画を見る。

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    (ビジネスクラスの食事)

    ブリジット・ジョーンズの日記を見た。流行った時に本を読んだ記憶がある。映画と本はちょっと違ったような気もするが,面白かった、

    さて、映画がちょうど終わった頃にヒースローに着いた。

    乗換のターミナルへ向かう。JALはターミナル3に着くがマンチェスター行きはターミナル5と、結構遠い。

    バスでターミナル5に行く。バスがなかなか来ない。待っている時に、同じ便で到着したばかりの日本人ご夫婦と会話する。エジンバラに行くのだそうだ。その時点で16:00過ぎていたのに、17:05発だという。ギリギリだ、とぼやいていた。ここまで走ったとのことで、気の毒だ。私のは18:10でちょうどいいです、と言う感じで、ちょっと会話をした。

    暫く待って、バスが来る。バスを降りたら、まずはパスポートコントロールだ。列は長い。今でこんなだったら、果たしてBrexitの後はどうなるのだ、と思った。列のすぐ前に、先ほどのご夫婦がいた。向こうも気づいたらしく、笑顔で挨拶する。時間を見るともう17:00近い。大丈夫だろうか、と心配になった。(たぶん、大丈夫だろう。荷物はエジンバラに行っているはずなので、待っていてくれるだろう)。

    ちなみに、今回もパスポートコントロールは、全く問題なかった。フットボールに行くのだ、というと、いつもの問答になる。「マンチェスターでフットボールを見るためにわざわざ日本から来たの?」と聞かれたので、マンチェスター、リバプール、ストーク、サンダーランドで見るのだと言う。もう、この時点でスタンプを押してくれる雰囲気だった。「どのチームのファンなの?」と聞かれたのでリバプールと答える。それで終わり。にっこり笑って、楽しんでくださいと言われて、終わりだった。

    次は、保安検査。今回は荷物チェックは問題なかった。念のため、液体をビニールの袋に入れて出したのだが、後で気づくと一つ忘れていたのに通った。毎度のことだが、この国は全く、わからない。最も、そこが特長でもある。

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    (BAのラウンジで食事しながら新聞)

    保安検査を抜けると、ヒースローも見慣れた場所に出る。17:10にBAのラウンジに入る。マンチェスター行きは18:10なので、時間を持て余すほどでもない。ちょうどいい、と思ってふと掲示板を見ると、(やはりと言うべきか)さっそく遅れが発生している。ふむ。まあ、予測していたことだが。(以前、定刻に飛んだことがあって、逆に驚いた)。

    しばらくすると、18:35に離陸予定と出る。で、結局、18:35に出発した。これも、比較的すごいことかもしれない。

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    (18:10発の便の搭乗を18:20に告げる)

    さて、ヒースローからマンチェスターへ。乗って、アナウンスを真面目に聞いたところ、なんと、飲み物が優良だという。ほう、これは大きな変化だと思った。ロンドンーマンチェスターくらいなら飲みものも不要な距離だが、しかし、フラグキャリアのBAがバジェット・エアラインと同じシステムにするとは!

    ちらっと価格リストを見ると、とても買う気になれないような価格だった。殆どの人が買わずに終わった。後ろの方で、紅茶を買ったらしい人が数人いた程度だ。

    ここからは遅れもなく、17:10くらいにマンチェスターに着く。荷物受け取りに行く。ふむ。なかなか、荷物が出てこない。15-20分くらい待っただろうか。一番最後になった、というと不正確だが、ほとんどの人が行ってしまったのに、私のは出てこない。その間、事故にあったかと思って覚悟を固めた。(以前、パリからマンチェスター行きで荷物が来なかったトラブルに会ったことを思い出した)。

    やっと出て来たので、すごくうれしかった。ふと見ると、荷物にはOneWorldの優先タグが付いている。これでも遅くなるのかと苦笑。でも事故じゃなくてよかった。事故を覚悟した時には、今回は市内のホテルだから、遅くとも明日には届くだろう、とか考えたくらいだった(前回はリバプールだったので、翌日の夜になり、不便で大変だった)。

    ともかく、事故でなくてよかった。

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    (空港からマンチェスター市内への電車)

    空港からマンチェスター市内(ピカデリー)へ。電車だと、たまに各駅停車が来るが、ほとんどは次の駅がピカデリーだ。今回も、快速に乗れた。20分もかからない。帰りはバスを使ったが、バスでも25分だ。

    ピカデリー駅に着いたのが20:00は過ぎていたが、まだそんなに暗くない。ホテルまで歩いてゆくことにした。荷物があったが、それでも10分もかからずに着いた。

    チェックインは問題なく、すぐに部屋に入れた。ただ、空港からの電車の中で眠気が襲ってきたくらいに疲れていたので、早々に寝ることにした。

    明日は、夜の試合とは言え、マッチデイだ!体力を回復しておかねば。

    プロフィール

    ピーエルエフジェイ

    Author:ピーエルエフジェイ
    平野圭子(ひらのけいこ)
    プレミアリーグ ファングッズ店長です。

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